Microsoftは2008年秋、Windows搭載PCユーザー向けのウイルス/マルウェア対策ソフトウェア「OneCare」に代わって、無料のサービス「Morro」を提供する計画を明らかにした。その後、Microsoftは、Morroの状況について(2009年の第2四半期か第3四半期にローンチするという以外は)口を閉ざしている。
Microsoftは数カ月前より販売チャネルからOneCareを除去しはじめていることから、Morroのローンチが近づきつつあると見てよさそうだ。また、読者からは次のようなコメントを頂戴した。
OneCareは6月に終了すると思っていた。私の会社は小規模なので、しばらく様子見するか、1000ドル払ってウイルス対策ソフトウェアのライセンスを購入する必要があるのかを見定めたいと思っている(現在、わが社にはウイルス対策ソフトは何も入っていない!)。
この読者が予想している通り、OneCareは2009年6月30日で小売店での販売を終了する。だが、Morroのパブリック/プライベートテストをいつ開始するのかについて、Microsoftから何も情報を得ていない(この件についてMicrosoftに定期的に聞いているが、反応なしだ)。
だが、Reutersは何らかの情報を得たようだ。
Microsoftの代表者は6月10日、初期版の社内テストを開始していることを明らかにした。この代表者は、この製品のトライアル版、もしくはベータ版を「間もなく」ウェブサイト上で公開すると付け加えたが、具体的な日程は述べなかった。
Morroは、Microsoftのウイルス/マルウェア対策エンジン「Forefront」を土台とし、Forefrontセキュリティチームが開発するが、Windows Clientチームがマーケティングすることになっている。Microsoftは、有料サブスクリプションサービスから無償のMorroに切り替える理由として、ウイルス/マルウェア対策ソフトウェアを購入する予算がない人や、これらのソフトウェアに興味がない人をはじめ、全ユーザーのPCにMorroを搭載することで、Windowsのエコシステム全体を安全にできるため、と説明している。
Microsoftは、何名かのブロガーや記者に、秘密保持契約(NDA)ベースでMorroのローンチ計画について話をしているようだ。なので、近いうちにMicrosoftがMorroのベータをリリースしても驚きではなさそうだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ