広く知れ渡りつつあるMicrosoftの“秘密”で、間もなく発表される「Morro」のパブリックベータ公開が近づいてきたようだ。
Morroについては、正式名称らしきもの(「Microsoft Security Essentials」(MSE))が知れ渡っているだけでなく、6月1日よりMicrosoft社内でテストされているといううわさもある。Morroは「OneCare」の代替となる製品だ。
(Microsoftは、この数日で出てきたMorroに関する情報やスクリーンショットについて、何もコメントしていない)
アップデート:MSEという名称はあたりのようだ。US-CertのCybersecurity AlertでMSEを検索してみたところ、表示された画面が下のキャプチャだ。画面にあるMSEへのリンクは、www.microsoft.com/protectにリダイレクトされるが、ここにはまだMSEのベータはない。
この名称とArs Technicaが掲載した最新のものと思われるMorroのスクリーンショットが両方とも本物であるとすれば、Microsoftのコンシューマ向けセキュリティ製品についていくつかの興味深い点がある。
・“Essentials”というブランドを使うことから、Microsoftは複数のセキュリティサービスを用意し、共通のインストーラーで提供するように見える。これは、「Windows Live Essentials」と同じやり方だ。MSEが本当にLive Essentialsのモデルを踏襲するのであれば、ユーザーのマシンにソフトウェアコンポーネントをインストールし、定期的にアップデートサービスを提供してこれらコンポーネントを補完していくことになる。
・MDEインストールウィザードは、テスター/ユーザーに対し、すでにマシンに他のウイルス/スパイウェア対策がインストールされている場合、PCの速度が遅くなる可能性があることから、アンインストールするようアドバイスしている(最近、私は独占禁止法に敏感になっているかもしれないが、Microsoftはおそらく言葉遣いに気をつけているはずだ)。
・MSEはMicrosoftの「Windows Defender」を完全に無効化する。
約1週間ほど前、Microsoftの代表者はReutersに対し、Morroの社外ベータを間もなく開始すると述べていた。Microsoftは正式版のリリースを2009年中としているが、MicrosoftがOneCareの小売向け販売を6月30日で終了することから、間もなくと予想されている。
2008年秋、Microsoftの代表者は有料サブスクリプション形式でのセキュリティサービス(OneCare)から無料(Morro/MSE)に移行する理由について、Windowsユーザーがなんらかのウイルス/スパイウェア対策ソフトウェアを動かしていることを確実にするためだと述べていた。購入資金がないユーザーやウイルス/スパイウェア対策ソフトウェアに興味がないユーザーを含め、すべてのユーザーにMorroを提供することで、Windowsエコシステム全体を安全にできるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ