現場でモバイル機器の運用を維持する
「Windows Mobile 2003」を搭載した機器が現場に実際に配備され、Sanitariumの販売ビジネスはモバイル時代に突入した。
従業員はO4ソフトウェアを使用して訪問した小売店の陳列棚の商品を追跡し、Sanitariumが資金を提供している値引きキャンペーンに小売店が従うように奨励し、店内の販売促進用ディスプレイをファイルに記録した。さらにファイル情報をGPRSベースの接続とVPNを使用して会社のバックオフィスシステムに送信することができるようになった。
「例えば、製造段階で問題が生じたら、在庫切れによって商品棚に物理的にどのような影響があるかが監視できる」とHawken氏は説明する。「また、全国レベルでビジネスの目標を設定してそれを監視できるようになった。以前は営業チームの大部分は州単位で運営されていたが、(一貫性のあるモビリティプラットフォームを導入した)現在では、全国レベルに焦点を合わせることができるようになった」
しかし、全国レベルに移行したことによってサポートチームには新たな課題が生じた。例えば、毎日の使用で多くの機器が故障する。この問題を解決するために、プロジェクトチームは、機器の故障によって営業マンの生産性が長期にわたって中断しないように、オーストラリア各地の営業オフィスに10数台の余分な機器を配布する必要があった。
O2スマートフォンは通常、データ入力機器として使用され、情報や画像をGPRS接続で本社オフィスに送信する。しかし、機器がVodafoneのモバイルネットワークの圏外にある場合に備えてデータをローカルに保存するためのバッファも装備している。