1993年の感謝祭の日に行われたアメリカンフットボールの試合(マイアミ・ドルフィンズ対ダラス・カウボーイズ)におけるLeon Lett選手のプレーは誰も忘れないだろう。激しいみぞれの中で行われたこの試合が後数秒で終わろうというとき、ダラスは14対13でわずかにリードしていた。その時点ではマイアミがボールを持っており、決まれば逆転で勝利をものにできるというフィールドゴールを試みたところだった。ダラスはこのキックをブロックしたものの、そのブロックは完全ではなく、ボールはスクリメージラインを越えて転がっていった。
この時点でダラスがしなければいけないことは何もなかった。ボールがフィールドを転がっている間に試合時間が終了していれば、ダラスがこの試合に勝利していたはずだ。あるいは、ダラスはボールを拾い上げてマイアミから攻撃権を奪った後、ニーダウンを1回か2回行って時間稼ぎをすることもできたはずだ。しかし驚いたことに、ダラスのLeon Lett選手はボールを追いかけて足を滑らせた挙げ句に、ボールに触れてしまったのだ。ボールはその時点でライブとなり、プレーが続行されたことになったため、マイアミはそのボールを拾い上げることで攻撃権を取り返し、もう一度フィールドゴールを試みた。そしてそのゴールは決まり、マイアミが勝利を手にしたのだった。Lett選手のミスは確実だったはずの勝利を敗北へと変えてしまった。われわれも、仕事においてミスを犯すことがあるはずだ。
残念なことに、われわれが犯すミスも大きなものとなる場合がある。わたしの犯したミスはテレビで全国放映されなかったとはいえ、深刻な影響を引き起こしてしまった。それはわたしがある州の輸送部門向けソフトウェアシステムの開発を支援していたときのことだった。わたしはセキュリティ担当者として、チームが使用していたマシンに保存されている全ファイル(さまざまなライブラリに保存されていた本番ファイルとテストファイルの両方)のすべての権限を有していた。
ある日、わたしがSQLの検索と挿入を行っていると電話が鳴った。その電話はユーザーからで、本番テーブルにおかしなデータがあるとのことだった。調べてみたところ、そのテーブルには、われわれのテストファイルに含まれているのと「まったく」同じ内容のデータが含まれていた。さらに悪いことに、そのファイルのアクセス履歴を調べてみると、そのデータを挿入したユーザーはわたしになっていた。われわれはこの問題を解決したものの、この一件は今後いつまでもわたしの記憶に留まるに違いない。
これでおわかりのように、わたしはミスへの対処について語る資格がある。あなたが同様の状況に陥らないことを願っているが、そうなった場合にとるべき行動を以下に挙げてみたい。
#1:可能なら、問題解決に向けた今後の計画を提示する
状況を放ったらかしにして、人任せにしてしまわないように。確かに、問題を解決するために他の人々の手を借りる必要があるかもしれない。しかし、問題を起こした当の人間には、問題解決に向けた今後の計画を提示する責任があるのだ。そしてその計画には、今後とるべき行動やそういった行動をとるべき人々、予想される所要時間が盛り込まれていなければならない。そういうときに協力を仰ぐ可能性の高い人々は、上司や同僚、ミスによって影響を受ける社内外の顧客である。
#2:上司に対して包み隠さず報告する
犯したミスをきれいに隠蔽しようとしてもまず成功しない。もしもあなたの上司が誰か他の人から(最悪の場合にはあなたの上司の上司から)ミスを知らされた場合、その際の状況はあなたにとってさらに悪化するだろう。ミスをした場合には、上司に自ら報告することが重要である。そのため、つらいだろうが勇気を振り絞って、深呼吸して上司のもとへ報告に行くべきなのである。
#3:立てた計画を上司に知らせておく
このような状況では(実際にはこういうことに限らずどんな場合でも)、問題があるということのみを上司に報告してはいけない。解決策も一緒に報告するのだ。その場合には、策定した計画を上司に提示し、少なくともある程度はあなたが主導権を握っているということを示すべきである。
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