プログラマーたちは、「変わった人」というレッテルを貼られて喜んでいる。実際のところ、開発コミュニティの中にいる他のプログラマーたちが見ても変わった人だと思えるような、ある種のプログラマーたちが存在する。以下に、開発現場で出会う可能性の高いプログラマーのタイプを10種類挙げている。他のタイプを思い付く読者の方々もいるかもしれない。
#1:ガンダルフ
このタイプのプログラマーは、『指輪物語』のガンダルフを演じる候補として真っ先に挙げられそうな風貌をしている。彼(あるいは彼女であっても!)は、顎髭をベルトの位置ほどまでの長さにまで伸ばし、ちょっと間の抜けた帽子を被っている。そして冬にはケープやマントに身を包んでいるかもしれない。チームにとって幸いなことに、この人物はまさにガンダルフのように魔法を使うことに長けている。ただしチームにとって残念なことに、雪の降りしきる中をいかに苦労してコンピュータルームにパンチカードを届けたかをガンダルフは延々と語り続けるのだ。ガンダルフ・タイプは一番の大物ではあるが、普段はそっとしておき、どうしても必要なときにだけ呼び出すようにする。
#2:殉職者
他のどのような職業においても、殉職者というのは単に「仕事中毒」なだけである。しかし開発現場における殉職者は仕事中毒の域を超え、もはや別次元に到達している。仕事中毒であるだけならば、少なくとも帰宅してシャワーを浴び、睡眠をとる。しかし開発現場の殉職者は、空のピザボックスの散らかった席で寝ることに誇りを感じるのだ。問題は、これらの殉職者がそんなふうに働くように頼まれたわけではないという点にある。そして彼らは、「いいよ、家に帰って晩ご飯を楽しみなよ。こっちは、今から3週間かかるはずのコードを今晩中に仕上げてしまうから」といった言葉を投げかけることで他のチームメンバーを後ろめたい気持ちにさせようとするのだ。
#3:オタク
オタクには気を付けよう。もしもオタクに追い詰められた場合には、『ドラゴンボールZ』が『新機動戦記ガンダムW』よりもどう優れているのかや、PLAYSTATION 3がなぜXbox 360よりも良いのかについて3時間にもわたって説明されることになるだろう。オタクの作業空間はポスターやアクションフィギュア、オタク心をくすぐるその他の小物など、大半が日本からの輸入品であろう物であふれている。オタクは相手にしたくない存在であるばかりか、そのオタク道を(会社の内外で)追求するためにかなりの時間を割くことも多い。何のために雇われているのかということに関して、まったく何もわかっていないのだ。
#4:ヴィンス・ニール
この手の40代は、1984年にあったすべての悪い面を今も引きずる時代遅れの人だ。ボリュームのあるヘアスタイルを見せびらかし、破けたストーンウォッシュのジーンズを履き、どこかにバンダナをつけている。ヴィンスはオフィスに座って仕事をしている間中、ボン・ジョビやデフ・レパードの曲を鼻歌で歌っている。これは、『シュガー・オン・ミー』("Pour Some Sugar on Me")がそれほど耳にこびりつきやすくなければそんなに問題とはならないはずなのだが。
ヴィンスは概して、一緒に働く相手としては楽しい人物であり、実際に豊富な経験を積んできている。ただ、大人にならなかっただけなのだ。とは言うものの、ヴィンスがそのヘアスタイルやハイカットシューズに似合うロックンロールなライフスタイルを送ろうとすると、厄介なことになる。毎日二日酔いで出勤してくる人と一緒に仕事をするのはかなりきついものだ。
#5:ニンジャ
ニンジャはあなたのチームのMVP(最優秀選手)であるものの、だれもそのことを知らない。ニンジャがオフィスにいるのか、あるいは何か作業をしているのかということすらわかっていないのに、朝になるとその存在を確認できる証拠が見つかるという点で、ニンジャは伝説の暗殺者のようだ。例えば、ソースコード管理システムを起動してみると、まるまる1週間かけてあなたが取り組もうと思っていた問題を解決するコードが、ニンジャの手によって朝の4時にチェックインされていたという事実を知ることになる。しかしあなたは、ニンジャがそのプロジェクトのことを気にかけていたということすら知らなかったのだ!そう、あなたが会議続きで身動きがとれない間に、ニンジャは作業を進めていたのだ。
ニンジャは隠密行動を旨とするため、その名前すら明らかにならないかもしれないが、ニンジャの参加しているプロジェクトはすべて、はるかに円滑に進んでいるようだということはわかるはずだ。ただし、慎重に事を運ぶ必要がある。ニンジャは一匹狼なので、他者と協力して仕事をさせようとしてはならないのだ。
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