13日の金曜日の惨劇からPCを守るための13のヒント

文:Adrian Kingsley-Hughes 翻訳校正:石橋啓一郎

2009-03-13 08:00

 読者が迷信深いかに関わらず、PCの惨劇はいつでも起こる可能性がある(普通は、まったく予想していないときやひどく急いでいるときに起こるものだ)。しかし、長年の間に、私は適切に計画と準備をすれば多くの惨劇は未然に防ぐことができ、起こってしまった場合でも被害を最小限に食い止められることを知った。

 問題は、多くの人は、手遅れになって自分が叫び声を上げる時まで、計画と準備をないがしろにしているということだ。将来のPC災害のために備えをしないのは、ハシゴの下の割れた鏡の上を歩きながら13匹の黒猫を蹴って歩くようなものだ。

 以下では、現在や将来のPCの惨劇を防ぐために、もっとも役立つ13のヒントをまとめた。自分のPCのセキュリティと健康を運任せにしないように。

 楽しんで欲しい。

#13 - バックアップ。とにかくバックアップ!バックアップ!!

 私はこの真言をほとんど20年も唱えて続けてきているような気がするが、それでも人々は耳を貸さない。重要なデータのバックアップを取る方がずっと簡単なのに、私は毎日のように故障したハードディスクから重要なデータを復旧する方法を求める人からメールを受け取っている。もしそのデータがそんなに大事なら、複数回バックアップを取っておくべきなのだ。CD、DVD、磁気テープ、USBフラッシュメモリ、クラウドサービスへのバックアップ・・・これらの手段(他にもある)はすべて利用可能だし、安価で使いやすいのだから。

#12 - 別の場所に安全なバックアップを置いておく

 自分のPCの別のハードディスクにバックアップを取るのは、理にかなった解決策ではない(もっと悪いのは、同じハードディスクの別のパーティションにバックアップを取るというものだ)。実際、そんなものはバックアップソリューションとは言えない(ばかげたソリューションを数に入れてもいいなら別だが)。

 適切なデータのバックアップは、火事、盗難、洪水、その他の、悪夢に出てきて全身冷や汗になりながら飛び起きるようなあらゆる最悪のシナリオに耐えられるものでなくてはならない。もしそういう種類の災厄に耐えられるものでなければ、それはバックアップ計画とは言えない。

#11 - アンチウイルスソフトを最新に保つ

 もし私がアンチウイルスソフトウェアが古くなっていて、マルウェアに汚染されたシステムを見かける度に10セントずつ貯めておいたとしたら、今頃は大金持ちになっているだろう。かつては、更新スケジュールが1カ月ごとでも大丈夫な時代もあった。しかし時代は変わり、今ではアップデートが数時間受けられないだけでも、マルウェアがシステムに足がかりを作ってしまう可能性もある。

#10 - システムの完全スキャンを行う

 時間がかかるからと言って、PCに完全スキャンを行うのを遅らせてはならない。もしあなたが今PCを使っているところであれば、PCを使わない時間帯にスキャンをスケジュールしておくこと。それが、その日一晩中PCの電源を付けておくことを意味するとしてもだ。完全スキャンは、システムの侵害に対する重要な防衛手段だ。

#9 - 外付けハードディスク、USBフラッシュメモリ、その他の一時的なストレージもスキャンする

 最近はストレージデバイスがどこででも使われており、職場、自宅、インターネットカフェ、友人のPCなど、あらゆる場所のシステムに接続されている。従って、必ずそれらを定期的にチェックしておく必要がある。USBメモリ1つから、システム全体が侵害されてしまう場合もあるのだ。

#8 - 高品質のUPSに投資する

 ほとんどの人はデータ損失について考えるとき、ウイルスがシステムに入り込んで、パスにあるすべてのデータを削除するというようなことを考える。しかし現実には、データ損失が起きる理由は想像ほど刺激的なものではない。マルウェアが原因で起きる可能性よりも、電源断が原因で起きる可能性の方がずっと高いのだ。

 高品質なUPS(無停電電源装置)によるバックアップシステムに投資しておくべきだ。入手したら、実際に使っているシステムの電源を落としてみて、UPSがその負荷に耐えられることを確認しておくこと。UPSは停電の際にPCを守ってくれるだけでなく、PCへの電源をきれいにし、電圧ノイズによる急激な電圧低下からも保護してくれる。

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