米国ZDNetの読者であれば、最近アンチUbuntuの記事が若干見られたことに気づいたかも知れない。TechRepublicの編集長は少々バランスを欠くほどUbuntuを賞賛している一方で、Tech Broilerの新しいブロガーは、本人はUbuntuを愛しているが、Ubuntuが彼を嫌っているのだと主張している。
この流れにさらに一石を投じたいのだが、強烈なMicrosoft嫌いでありながらWindowsを使い続けてきたわたしは、とうとうWindows 7(たしかに素晴らしいOSだ)からUbuntu 10.04への移行を果たした。
わたしが自分のラップトップをWindowsからUbuntu 10.04に切り替えた詳しい理由は、こちらのスクリーンショットギャラリーでも説明している。
その理由は?わたしのデスクトップPCは今後もずっとWindowsマシンだろうが、わたしのラップトップは、昨年購入したときからだいぶ「劣化」してきている。今では魅力がなく、使いにくくなり、タッチスクリーンのヒンジも緩くなってしまっている。買い直すという手もあるが、それは本当に動かなくなった時にしたい。おかしなことだと思うかも知れないが、その時にはわたしは近くのAppleストアに直行するだろう。
わたしがこの決断を下したのは、自分のラップトップにはWindowsは向かないということを悟り、ロンドンでそのラップトップを殴りつけた後のことだ。Ubuntuへの移行は大きなギャンブルだったが、自分の判断が正しかったことを理解するまで、長くはかからなかった。
では、わたしがWindowsに戻ることなくUbuntuを使い続けている理由を説明しよう。
組み込みのソフトウェアセンター
Windows 8には検証済みアプリケーションをシームレスにダウンロードしてインストールするソフトウェアマーケット機能が組み込まれるかも知れないが、Windows 8はまだ世に出ていない。Ubuntuのソフトウェアセンターは何年も前から利用でき、Linuxのアプリケーション探しを驚くほど簡単にしてくれる。
ユーザーインターフェースとグラフィックスの有効性
Windows 7では、まずグラフィックスカードに合ったWDDMドライバを持っている必要があり、スクリーンの解像度を設定して神に祈っても、どうしようもないことがある。
Ubuntu 10.04ではそういったことはない。性能が低めなAcer Aspire Oneでさえ、ドライバや設定の変更なしに最初から「ゆれるウィンドウ」の機能まで利用できる。
どのみち、あらゆるものはブラウザから利用している
どのみち、多くのサービスはブラウザから利用されており、UbuntuにはFirefoxが最初からインストールされている。Chromeも完璧に動作するし、すべてとは言わないまでも、ほとんどのプラグインは最初からインストールされているか、簡単に利用できる。Flashも、Adobe Readerも、Shockwaveもあり、Silverlightはないが、Moonlightはその代わりになるだろう。
もしその気なら、WINEを使ってInternet ExplorerやSafariを動かすこともできるが、そのためには端末ウィンドウ(コマンドラインウィンドウ)の操作が必要かも知れない。