8月に開催されたBlack Hat会議で、私がMozillaのセキュリティ責任者であるWindow Snyder氏と話をした時、彼女はプライベートブラウジング機能が次の版のFirefoxに盛り込まれることはないと断言した。
ところが米国時間9月12日にMozillaは、このブラウザをユーザーの閲覧セッションに関する情報をまったくローカルに残さない一時的なモードに切り替えるプライバシー機能を、10月中に確かにFirefox 3.1に盛り込むという発表を行った。
なぜ突然スケジュールが変わったのだろうか?ブラウザ戦争2.0のせいだ。
(参照:Talking Firefox security with Mozilla’s Window Snyder)
Black Hat会議での会話の時には、Snyder氏はMozillaがこの機能を、単にブラウザのキャッシュやインターネット一時ファイルを削除するというようなものではなく、本当のプライベートモードを提供する機能として実装したいと考えているのだと強調した。「われわれは、すぐにでも何らかの形でプライベートブラウジング機能を実装することはできるが、正しく実装するためには、ある程度の複雑な再設計が必要となる」とSnyder氏は説明していた。
ところが、Google ChromeとInternet Explorer 8がプライバシーモード機能付きで出荷されるという情報のために、Mozillaは競合他社との競争に後れを取らないよう実装を早めるざるを得なくなったようだ。Appleもまた、Safariに「プライベートブラウジング」機能を持たせている。
(参照:Google Chrome, the security tidbits)
Mozillaはかなり前からプライベートモードについて検討していたが、ソフトウェアエンジニアは実際にどのように本当のプライバシーをエンドユーザーに提供すればいいかを決定するのに苦労していた。Bug 248970でのやりとりを見る限りでは、Firefox 3.1は次のようになるだろう。
- プライベートセッションで取得したすべてのクッキーを廃棄する
- ブラウザの履歴に訪問したサイトを記録しない
- パスワードの自動補完は行わず、ユーザーにパスワードを保存するかという問い合わせもしない
- ブラウザのダウンロードマネージャから、セッション中のすべてのダウンロードファイルを削除する
(参照:Microsoft confirms ‘InPrivate’ IE 8)
現状を説明するページによれば、今回の実装では、次のコンポーネントがプライベートブラウジングモードを認識するようになり、このモードでは何もディスクに書き込まないようになるという。
- キャッシュサービス
- クッキーサービス
- パーミッションマネージャ
- SSL証明書例外マネージャ
- 履歴サービス
- フォーム/検索バー自動補完履歴マネージャ
- ダウンロードマネージャ
- ログインマネージャ
- コンテンツ固有のリファレンスマネージャ
- セッション復元サービス
- エラーコンソールサービス
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
「Zero Day」 のバックナンバー
-
オラクル、サーバのセキュリティホールを修正する定例外のパッチ
オラクルは、WebLogic Node Managerに存在するリモートから悪用可能な脆弱性に対するパッチを公開した。オラクルが定例外のパッチを公開するのは異例のことだ。 -
マイクロソフト、データ漏えいにつながるIEの脆弱性について警告
-
RealPlayerに11件の重大な脆弱性
-
モジラがFirefox 3.6をリリース、セキュリティも強化
-
Adobe Shockwave Playerに深刻度クリティカルのセキュリティホール
- Zero Day 一覧へ »
企画特集

-
仮想環境のバックアップは難しいのか
効率的なバックアップへの2ステップを解説 -
利用者の理想を追求した最新レンタルサーバ
サイト制作事業者がその評価結果を徹底レポート! -
身近な業務をCRMが変革!
実は、埋もれた情報が鍵だった -
アンケートから見るセキュリティ対策の実態
8つの機能が中小企業の情報資産を守る -
通販サイトのアクセス集中からの危機を救う
4つのケーススタディからWebシステムを徹底解説 -
御社はまだフリーの転送サービスですか?
大容量ファイルの受け渡しに「ルール」と「安心」を -
DBのパフォーマンスに困ってませんか?
既存のデータベース環境に追加するだけで性能が2倍に -
事例 VMwareでデータセンターをクラウド化
富士通の開発環境を効率化したクラウドのノウハウ -
アプリケーション仮想化 3つの課題
最新のCosminexus V8.5の知られざる実力 -
新しい視点のレンタルサーバが誕生!
スタートアップ企業、開発者に最適なそのポイントとは? -
レガシーアプリケーションの稼働どうしてる?
互換性の問題、あなたはどう考える?意見募集中! -
経営統合後の事業損益構造の見える化を実現
SAS Performance Managementの導入事例紹介!! -
仮想化をダメにするストレージの実態
求められるストレージ正常化のキーワードとは? -
ビジネスを支えるWebシステム最前線
システムトラブルの6割が、ソフトウェアに原因あり
-
7. ホットスポットと同時並列性分析について
この3分間のビデオは、Intel Parallel Studioの一部であり、アプリケー... -
8. Valarray
この5分間のビデオでは、Intelコンパイラの1次元Valarrayデータ構造に対...
新着企業動向
-
80PLUS BRONZE認証取得、2つの+12V出力回路搭載
工業用グレードの保護回路、アクティブPFC搭...
リンクスインターナショナル -
Oracleデータベースの障害対策と安定運用
日本エクセム -
【EMCジャパン Tech Communityサイト】EMC Celerra Technical Primer:ビジネスの継続性とデ...
EMCジャパン -
メールセキュリティSaaS『Mail Luck!セキュアタイプ』
NTTPCコミュニケーションズ(ネットワーク事業部) - 企業動向一覧へ»
