F-Secureが最近行った実験では、約350万のホストがW32/Conficker.worm(W32.Downadupとも呼ばれる)に感染していると見積もられている。このワームは、2008年11月にMS08-067で修正された脆弱性を通じて広がるものだ。基本的にF-Secureの実験では、感染したホストの一部に一時的に接続させるために、サイバー犯罪者が使っているものとまったく同じドメイン登録アルゴリズムを使い、そこに接続してきた感染したホストの数を数えるという手法を使っている。
11月の活動時以降、いくつかの新しいConfickerの亜種がリリースされており、ワームの作者は、このワームの寿命を延ばすために伝播方法を多角化しているようだ。
最新の伝播戦術には、USBによる拡散、ネットワーク共有による拡散が含まれている。さらに、McAfeeによれば、同社が分析した最新のサンプルは、Metasploitの攻撃コード内に含まれているOSフィンガープリント検証機能により、英語版のOSだけを攻撃しようとするようになっているという。
このワームが初めてリリースされて以降、作者の犯罪の意図はかなり明らかになっている。感染したホストは、そのホストのセキュリティが侵害されているという、偽のセキュリティソフトウェアの警告を受ける(皮肉の効いたやり方だ)。そして、ワームの作者は偽のセキュリティソフトウェアを売るのに成功するたびに、30ドルずつ稼げるというわけだ。このような、マルウェアに感染したホストを、アフィリエイトネットワークを通じて収益化するというアプローチが、近頃のボットネット構築の主な動機になっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ