Microsoftは2009年4月14日(訳注: 日本では4月15日)、Windows、Office、Internet Explorerに影響のある、リモートからのコード実行やサービス妨害を引き起こす脆弱性を修正する8件のセキュリティ情報を公開する予定だ。
同社の月例パッチ事前通知によれば、それらのセキュリティ情報のうち5件が「緊急」にレーティングされている。これは、その脆弱性を悪用することでハッカーがWindowsマシンの完全な制御を握ることができる可能性があることを意味している。
(参照:Microsoft issues Safari-to-IE blended threat warning)
私は、今回のInternet Explorerの脆弱性を修正するに関するセキュリティ情報は、かなり古くからあるSafariとIEの組み合わせによるじゅうたん爆撃攻撃の問題を修正するものだと聞いている。この問題は、2つのブラウザのセキュリティホールを組み合わせることによって、コード実行攻撃が可能になるというものだ。
このIEのセキュリティホールは、もともとAviv Raff氏によって2006年11月(2年以上も前だ)に発見、報告されたものだが、Safariのじゅうたん爆撃のバグの問題で、組み合わせ攻撃で完全にPCが乗っ取られる可能性があることが示されるまでは、Microsoftに無視されていた。
(参照: Why Apple must fix Safari 'carpet bombing' flaw immediately)
実際、Microsoftはこの問題に関して、2件の別個のセキュリティ情報を公開する予定だと聞いている。パッチの1つはInternet ExplorerにあるLoadLibraryとSearchPathへの複数の呼び出しを変更して、ブラウザがデスクトップから直接ライブラリを読み込もうとするのを防止するものだ。
Microsoftはまた、ハッカーからの攻撃から受けるダメージを限定的なものにする、追加的な縦深防御の仕組みと、新しいAPIを導入するが、アプリケーションの互換性の問題から、これらの保護機能はデフォルト状態では有効にはされない。
今回の月例パッチには、優先度の高いIEに関するセキュリティ情報の他に、5件のWindowsに関するセキュリティ情報(うち、4件が緊急)、1件のMicrosoft Excelのアップデート(緊急)、1件のMicrosoftが「重要」とレーティングしているISAのサービス妨害の問題が含まれている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ