ブログを失敗に至らせる10の間違い

文:Deb Shinder 翻訳校正:吉井美有

2007-01-09 08:00

 多すぎる広告や不満に満ちあふれた態度、どっちつかずの見解や信憑性の低い記事のせいでイライラさせられるブログに覚えはないだろうか。流行病のようにあなたが避けているブログのことだ。あなたのブログがこういったブログの仲間入りをしないよう、以下を読んで参考にしてほしい。

 最近の記事で「始めたからには読ませたい--より良いブロガーを目指すための10のコツ」を取り上げた。今回はこれと表裏一体の関係にあることとして、ブログを失敗に至らせる10の原因を取り上げたい。つまり、ブロガーがこんな過ちを犯してしまうと、読者は嫌悪感を抱き、あるいはまったくどうでもよいブログだと思い(おそらくこちらの方が避けたいことだろう)、ブログに寄りつかなくなってしまうだろうということだ。ちまたには、以下に挙げる致命的な過ちを1つどころかすべて犯しているのに人気を保っているブログもある。しかし一般的には、読者を惹きつけ、彼らにアクセスし続けてもらえるブログにしたいと思うのであれば、以下のようなことを行う前には十分考えるべきである。

#1:不定期に更新する

 ブログへの投稿を定期的なものとすることは重要だ。ブログを長期間放置すれば、読者から見放されるのに時間はかからないだろう。一般的には、特定のものごとやテーマに焦点をあわせているブログが最も成功している。ブログで取り上げる題材に一貫性を持たせることも重要である。とはいえ、特定のトピックに関して定期的に投稿するだけでは不十分だ。あなたの見解が一貫性を欠いている場合、読者を逃してしまう危険があるのだ。

 確固たる意見が公開されているブログは多いし、読者もそういったブログを好んでいる。読者が気に入らないのは、意見をころころ変えるブロガーなのだ。もちろん、ものの見方を変えるような、生涯に一度のひらめきを読者と共有することは可能であるし、そうするのは望ましいことだ。しかし、数多くの政治家の選挙運動を見ればわかるように、意見をころころ変えれば支持者を失ってしまう可能性が高い。

 断固とした立場をとれば敵を作ることになるが、いつも全員を満足させようとすれば、大半の忠実な友人以外のすべての人を遠ざける結果になるだろう。

#2:広告をたくさん掲載する

 これは自己陶酔だ。あなたのブログサイトに広告を掲載してもらうためにお金を支払おうという人がいるのである。その意味するところは通常、あなたのブログが一定程度の人気を集めるようになった、あるいはあなたが貴重な企業後援者を見つけた(またはお金持ちのおじさんがあなたに同情してくれた)ということだ。広告を掲載するということは、あなたがブログに投じた時間と努力に対して金銭的な報酬を得るための素晴らしい方法だが、その方法はさまざまだ。

 大半の読者は、配置が工夫された趣味のよい広告がいくつかあるだけならば嫌がらない。しかし、広告が多すぎる、あるいはブログ閲覧の妨げになるレベルになると問題だ。ポップアップ広告は特に嫌われる。また、たとえあなたのブログがどんなに素晴らしくても、広告メッセージを読者に伝え終わるまでページの中を動き回る広告は、せっかちな読者にブログ閲覧を中止させ、サイトに再度アクセスする気を失わせるおそれがある。

 しかし本当に致命的な過ちは、ブログ自体が広告掲載の手段でしかないと読者に嗅ぎつけられてしまうことである。広告主が製造している素晴らしい製品を読者に伝えたいのならそれについて投稿するのは構わないが、すべての投稿でその製品に言及することは絶対によくない。読者はすぐに、製品を宣伝しようという見え透いた試みに気づくだろう。広告というものは、投稿に埋め込んだところで読者に広告だと気づかれてしまうのだ。

#3:個人的な復讐のためにブログを利用する

 ブログは、それが専門的な内容のものであっても、個人を思わせる記述形式で出力される。つまり、通常は一人称で記述され、たいていは事実のほかに意見も記述され、個人的な情報がいくらかは明らかにされることもしばしばある。そして一部のブロガーは、自分の気に入らない人をバッシングするための道具としてブログを利用する。

 この手のブログが人気を集めることもある。特に、ブログでバッシングされている人を嫌う「敵の敵は友」という哲学を持っている人々の人気を集めやすい。しかし、他人への批判と非難を行うためだけのブログは、たとえその対象が国会議員であろうとブロガーの元妻であろうと、しばらくすれば退屈なものになってくる。

 さらに、そのようなブログを書くと、腹立たしげにぐちぐちと不平不満を並べたてる人だと思われてしまう。そういうイメージを利用することで何百万ドルに相当するキャリアを築き上げた超有名人がアメリカ二大政党それぞれの陣営に何人か存在するとはいえ、そんなことをうまくやれるのは本当のプロだけなのだ。たいていの場合は、そんなことをやろうとしても不愉快な人だと捉えられるだけで終わってしまう。ほとんどの読者はそんな人と一緒に過ごしたいと思わないし、そんな人の無駄な暴言を読むために時間を費やしたいとも思わない。

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