Web 2.0時代の技術として注目されつつある「Microformats」。ウェブ上のデータにセマンティックな意味を与えることでデータを利用しやすくする小さなフォーマットを揃えることを目指し、開発者コミュニティが広がりつつある。O'Reilly MediaからMicroformatsに関するeBookである「Microformats Shortcuts」を出版したBrian Suda氏にMicroformatsについて話を聞いた。
--Microformatsのプロジェクトはどうやってスタートしたのでしょうか?
HTMLにセマンティックを与えるという考えは、以前からあります。HTMLには限度があり、表現できるエレメントが限られているためです。Microformatsは、このようなセマンティックをHTMLに付加する方法を探った結果生まれました。“まず人にとって読みやすいことが重要、機械はその次。(Human readable first, machines second)”をモットーに、人にやさしいフォーマットを目指しています。
Microformats誕生の経緯を話すと、2002年ごろより、何人かが、ばらばらにフォーマットを作っていました。この中には、友達をマークアップするフォーマットである「XFN(XHTML Friends Network)」を開始した人もいました。その後2005年までの間は、同じような問題意識を持つ開発者が、ばらばらにフォーマットを作成していた時代です。
そして、同じことをやっていると気が付きいた人が集まり、組織化されたのが2005年です。ウェブサイトを立ち上げ、体系化しました。現在、XFNはMicroformatsの一部になっています。開発作業は、Microformats.org上で進んでいます。
--Microformatsがどうして必要なのでしょう?
ソフトウェア業界では、データを再利用する“オープンデータ”の動きが見られます。データ再利用のためには、外部者には分かりにくいフォーマットにするのではなく、フォーマットをオープンにして誰もが利用できるようにすることが必要です。これにより、ウェブページから別のウェブページへ、ウェブページからアプリケーションへとデータを移行したり、データをカレンダーやアプリケーションなどに保存したりできます。これが、Microformatsが目指しているものです。
Microformatsがなければ、あるウェブページからデータを取得して別のウェブページに移行することは非常に難しいことになります。
たとえば、同じ英語圏である米国と英国を見ても、日付情報の記入は異なります。米国では「月/日/年」の順であるのに対し、英国では「日/月/年」です。9月20日なら、20月は存在しないので理解できますが、1月2日の場合、誤解が生じます。
ですから、これは日、これは月と構造を与え、表現することが重要です。場所の場合、通りの名前はどこで終わり、都市名になるのか、これをマシンが理解することは簡単ではありません。セマンティックを与えれば、マシンはより理解できるようになります。
O'Reilly Mediaから「Microformats Shortcuts」を出版したBrian Suda氏。
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