Project Zeroとは?
去る17日、IBM主催の「Project Zero」の紹介セミナーに参加した。セミナーは主に招待客を対象とした小規模なもの。また、「Project Zero」自体もまだまだ発展途上のプロジェクトと言うこともあり、「製品発表」という様な場でもなかった。しかし、今回は、ここで得た知識をもとに、Project Zeroの概略の説明と、実際動かしてみてのレポートをお伝えしたいと思う。
Project Zeroは、現在IBMのインキュベータプロジェクトという扱い(Webサイトはこちら)。その目的は「RESTや、RSS/Atomなどのフィードテクノロジーなど、現在最先端のWeb技術にフォーカスした、アジャイルなWebアプリ開発/実行環境」と言うことができよう。
Zeroの実装で中心をなす技術はJavaであるが、注意しておきたいのは、従来のJavaEEの枠組みとは一線を画しているということだ。プロジェクト名の由来もここにある。「一度、ゼロに戻ってWeb開発テクノロジーを見直してみよう」というわけだ。JavaEEはミッションクリティカルな分野で力を発揮するが、Project Zeroが目指す分野は、ライトなWeb開発を迅速に行うためのプラットフォームであり、JavaEEとは住み分けがなされるはず、ということだ。
Zeroの特徴
Zeroは、Webアプリケーション分野の広範をカバーしているテクノロジーで、ここでその特徴を全て挙げるのは難しい。
次ページでおおまかではあるが、その特徴を分類してみよう。