iOS 4のリリースに続き、話題のスマートフォン「iPhone 4」が発売された。エンタープライズITとコンシューマITの距離が近づくなか、iPhone 4は企業にどのようなインパクトを与えるのだろうか?
「英語道場」の連載を終え、ほっと一息ついている経営コンサルタントのエリック松永氏に、おさえておくべき3つの論点を示してもらいつつ、インパクトの中心を探ってもらった。(編集部)
論点1:スマートフォンブームは企業のモバイル活用と無関係なのか?
2010年4月、NTTドコモがスマートフォン「Xperia」を発売した。さらに5月下旬にはAppleのタブレット端末「iPad」が、そして6月24日には「iPhone 4」が発売された。
iPhone 4は、予約段階でサーバがパンクする程の大騒ぎになり、加熱するスマートフォンブームの印象を世に与えた。
このスマートフォンの動きは一時のブームなのだろうか?企業にとって無関係な騒ぎなのだろうか?
論点2:Goggleフォンの怖さ
Xperiaは、優れた端末のデザインとUI(ユーザインターフェース)の美しさから、Googleフォンと呼ばれるAndroid OS搭載端末の魅力を世間に知らしめた。Xperia以前は、iPhoneとGoogleフォンが同じ土俵で比べられたとしても、iPhoneを支持する声が圧倒的にであった。
しかし、それはiPodのようなハードを売るAppleと、広告ビジネスを生業としているGoogleを同じ土俵で比べるという、アンフェアな比較であったのだ。