Hewlett-Packard(HP)は米国時間7月28日、ActiveState Softwareの「Stackato」事業を買収することで合意したと発表した。この買収はHPのハイブリッドクラウド戦略の一環と捉えられる。
Stackatoはオープンソースの「Cloud Foundry」から派生したPaaSであり、Linuxコンテナとして「Docker」を利用している。
HPは、同じくCloud Foundryをベースとする「HP Helion Development Platform」にStackatoを組み込み、企業におけるハイブリッドクラウドアプリの開発や配備を支援していく計画だ。
HPのクラウド部門で製品およびサービス管理担当シニアバイスプレジデントを務めるBill Hilf氏は「StackatoのPaaSソリューションにより、HP Helionのポートフォリオが充実するとともに、顧客のハイブリッドクラウドへのスムーズな移行を支援するオープンソースソリューションを提供するという当社の取り組みが強化される」と述べている。
買収の金銭的な条件は明らかにされていない。また、買収の完了はHPの2015会計年度第4四半期中に完了すると見込まれている。
HPのクラウド戦略はこの春以来、少しばかり不明確になっていた。
HPはパブリッククラウドサービスから撤退するとも取れる発言から数日後、OpenStackをベースとした「HP Helion」ブランドのパブリッククラウド製品を提供し続けると約束した。
Hilf氏はその際、「メディアに対する私の発言の一部が引用され、HPがパブリッククラウドから撤退すると理解されてしまったが、それは正しくない」と述べていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。