HPのクラウドブランド「Helion」--担当幹部が語る戦略

Dan Kusnetzky (ZDNet.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル 2014年09月12日 06時00分

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 Hewlett-Packard(HP)のクラウド部門で製品およびサービス管理担当シニアバイスプレジデントを務めるBill Hilf氏が、先ごろ筆者の元を訪れ、Hilf氏のグループが取り組んでいることを語ってくれた。Hilf氏と筆者は長い付き合いで、筆者がIDCに、そして同氏がMicrosoftに所属していたころから親交がある。同氏と話すのはいつも楽しい。オープンソースソフトウェア、クラウドコンピューティング、HPの取り組みとその理由について、毎回深い洞察を与えてくれるからだ。

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 Hilf氏は15カ月以上前にMicrosoftからHPに移籍した。同氏はHPのクラウド関連のテクノロジとサービスの統括を支援するために採用された。

HP Helion

 HPは自社のクラウド製品、さらにテストと開発、「レガシー」アプリケーションのクラウドへの移行といったクラウドベースのアプリケーションについて語るとき、「Helion」ブランドを用いる。また、このブランドで、「Autonomy」と「Hadoop」をアプリケーションサービスとして提供し、データアーカイブ、バックアップ、コラボレーション、ディザスタリカバリ用のストレージ・アズ・ア・サービス製品を多数提供する予定だ。

 HelionはOpenStackをベースにしている。

なぜOpenStackなのか

 HPは何年も前から複数のクラウドプラットフォームに関与してきた。同社はこの数年で、VMware、Microsoft、CloudStack、OpenStackとの提携を発表している。

 過去の発表と、現在の製品群がOpenStackをベースとしている理由についてHilf氏に尋ねたところ、ほぼ筆者が予想していたとおりの答えが返ってきた。実利的な観点から考えると、顧客の要求を満たすことができるなら、提供者が誰であるかに関係なく、HPはすべての主要クラウド製品に関与する必要がある。Hilf氏は、OpenStackはメディアや顧客から大きな注目を集めていると指摘した。

 HPは常に、自社のプロフェッショナルサービスを誇りとしてきた。クラウドはHPが非常に大きな価値を付加できる分野だと同氏は指摘する。

HPが注力する分野とは

 Hilf氏によると、HPはあらゆるユーザーにあらゆる製品を提供しようとするのではなく、エンタープライズ顧客に注力したい考えだという。

寸評

 HPは従来、慎重で思慮深い開発とサポートで知られていた。しかし、そのために、あらゆる機能を備えた同社の優秀な製品の、発売が遅すぎると見なされることもあった。これにより、HPは業界をリードする企業ではなく、追随する企業という印象を持たれた。

 HPはその慎重で思慮深いアプローチを概ね維持しようと努めてきたが、現在は大幅にスピードアップした戦略に重点を置いている、とHilf氏は主張した。Hilf氏は以前、Microsoftには迅速に動く文化があると考えていたが、同氏の経験では、HPはMicrosoftよりも動きが速いという。

 それによって業界の心をつかむことができるかどうかは、現時点では分からない。VMware、Microsoft、Amazonは自社が目指す場所をはっきり認識しており、顧客に製品とサービスを提供するべく懸命に取り組んでいる。HPはこうしたサプライヤーと提携しているが、このビジネスをめぐって争うハードウェアとプロフェッショナルサービスのサプライヤーはほかにも存在する。

 OpenStackコミュニティーは動きが速く、ハードウェア、ソフトウェア、プロフェッショナルサービスの主要企業のほぼすべてが何らかの形でOpenStackに関わっている。HPはその波の前に躍り出るために、知恵を絞る必要があるだろう。

 HPの動きと、今後の製品やサービスを観察するのは興味深い。また、同社のクラウドコンピューティング市場での業績にも注目していきたい。Hilf氏がクラウドサービス製品を統括することで、HPはターゲット市場で成功を収めることになりそうだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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