IMとの交信も可能になったマクロメディアの最新「ColdFusion MX 7 日本語版」

別井貴志(CNET Japan編集部) 2005年02月22日 20時29分

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携帯電話を利用する新アプリ開発が可能

 HTMLに似た独自のマークアップ言語であるCFML(ColdFusion Markup Language)を使うマクロメディアのウェブアプリケーションサーバソフトウェアの新版「ColdFusion MX 7 日本語版」が、3月18日に発売される。これまで「Blackstone」のコードネームで呼ばれてきた製品で、1995年に米Allaire(2001年にマクロメディアが買収)が初版を発表して以来、今年で10周年を迎える。

米マクロメディアのシニアテクニカルエバンジェリストBen Forta氏

 2002年にリリースした「ColdFusion MX」は、JavaやJ2EEに対応した新アーキテクチャとして一からコードを見直して作られた。そして、Webサービスを素早く作成、利用するための手段も追加された。しかし、今回のMX 7について米マクロメディアのシニアテクニカルエバンジェリストBen Forta氏は「もう新アーキテクチャを採用する必要はなく、初心者から上級者まであらゆるユーザーに問題点や要望を聞いて、それらを克服する形で新機能を数多く追加してリリースした」としている。

 その新機能でもっとも大きいのは、ColdFusionアプリケーションをブラウザやWebサービス以外と交信するためのゲートウェイを搭載したことだ。これにより、ショートメッセージサービス(SMS)やインスタントメッセンジャー(IM)をクライアントとして利用できるようになった。IMは、MSNメッセンジャーやYahoo!メッセンジャーを始めとする主要なものならほぼすべてに対応する。つまり、「SMSやIMを搭載した携帯電話やPDAなどからアクセスが可能なので、新しいタイプのアプリケーションを開発することが可能だ」(Forta氏)というわけだ。

 IMと交信できるアプリケーションを構築すれば、ユーザーのオンライン状況や離席などのステータス状況などをアプリケーションが認識できるため、そうしたユーザーの接続状況に応じた処理を行うアプリケーションを開発できる。また、特定のイベントに対してアプリケーションがさまざまなメッセージをユーザーに一斉配信・通知することも可能になる。

 具体的な利用例としては、「大規模なカスタマーサポートのデスクでは、電話や電子メールで顧客から問い合わせを受けた際に、顧客の名前をIMでサーバに送信すると過去の問い合わせ記録を返してくれたり、宅配便のドライバーが顧客の電話番号を携帯電話のIMからサーバに送信すると住所などの関連情報を返してくれたりする」(Forta氏)といった感じだ。

 カスタマーサポートでは、別の利用例も考えられる。現在は電話をかけてきた顧客が、音声自動応答システムを使って問い合わせ先を選択し、担当者が電話にでるまで待たされるというケースが多いだろう。このとき、顧客がIMを通じて手の空いている担当者を捜し出せるアプリケーションを開発すれば、顧客は待たされるということが少なくなり、カスタマーサポートも効率的に担当者を動かせる。

 このほかにも、残高や振り込み手続きなどのモバイルバンキングの照会と手続き、荷物の発送情報や列車の運行情報などの通知、テレビ番組での人気投票などでもこの仕組みは使えそうだ。

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