日本HPが情報ライフサイクル管理の新製品群をまとめて出荷

日川佳三 2005年02月22日 15時47分

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 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は3月下旬、ファイル系データを格納するストレージにかかるコストを削減するための新製品3種を出荷する。同時に、ファイル・サーバの使われ方を現状分析するサービスの提供も始める。

 コスト削減の手法としてはILM(情報ライフサイクル管理)が一般的だ。ILMとは、情報システムのデータの特性に合わせて物理的な保存先を変えることでストレージのコストを削減する手法を指す。作られたばかりの若いデータなど頻ぱんにアクセスする可能性の高いデータは高速で高価なストレージに格納し、古くなって滅多にアクセスしないデータは低速で安価なストレージに格納する。

日本HP エンタープライズストレージ・サーバ統括本部ストレージ・ワークス製 品本部長の渡辺浩二氏

 例えば、容量あたりのコストは、半導体メモリ、ディスク、テープの順に高い。同じディスクのカテゴリでも、FibreChannel用のディスクやSCSIディスク、ATAディスクでは価格容量比が異なる。こうした用途の異なるストレージを使い分ける。物理的には異なるストレージに分割するものの、論理的には業務アプリケーションやエンドユーザーに対して単一のストレージに見せる使い方も可能である。

 日本HPはストレージ関連製品のStorageWorksブランドの方向性としてILMビジネスに注力する。「ILMを構成するハードウェアとソフトウェア、コンサルティングをまとめて用意してILMを推進する」(エンタープライズストレージ・サーバ統括本部の渡辺浩二ストレージ・ワークス製品本部長)。

 具体的に今回、新製品としてデータ・アーカイブ用ストレージ「HP StorageWorks Reference Information Storage System」(RISS)、SANスイッチ「HP StorageWorks SAN Switch 4/32」、分散ファイル・システム管理ソフト「HP StorageWorks File System Extender 3.1」(FSE)、既存のWindowsファイル・サーバの使われ方を分析するコンサルティング・サービス「ILMアナリシス・サービス」などを用意した。

 RISSは、従業員が送受信した電子メールをアーカイブ保存する需要を狙ったディスク・ストレージである。検索速度を高めるためにファイルにインデックスを付ける機能などを最初から備える。アーカイブの背景には、情報漏えい問題や個人情報保護法に応えるという法的要請がある。ハードウェア/ミドルウェアの特徴としては、ストレージ資源をグリッド化して容量と性能の拡張性を確保した。

 FSEは、データ・アクセス用の高価なストレージとデータ保存用の安価ストレージの間で、あらかじめ指定したポリシーに基付きファイル・データを移動させるソフトである。本来は別ストレージにアーカイブ格納するべきデータを正しく別ストレージに移動することで管理コストを削減する。

 FSEが扱えるデータの対象は、ファイル・サーバなどファイル・システム上のデータである。ファイル・サーバはIPネットワークを経由してマウントする仕組みなので、データ移動の際にはファイル・サーバ内部でデータを移動させる方法が一般的には採られる。FSEでは、これに加えて、IPネットワーク上に分散したストレージ間でファイルを遠隔コピーする方法も選べる。

 ILMアナリシス・サービスは、分析を受けるユーザー企業のファイル・サーバにエージェント・ソフトを導入してログを収集、分析するコンサルティング・サービスである。サイズ別のファイル数やサイズ別のファイル容量など、ILMに役立つデータを可視化させる。ただし同サービスの対象はWindows系のファイル・サーバに限る。

 出荷時期はいずれの製品/サービスも3月下旬で、価格は以下の通り。HP StorageWorks Reference Information Storage System(RISS)が1.7Tバイト分のディスクを搭載したベース・ユニットで1900万円(税抜き)から。同SAN Switch 4/32が260万円(税抜き)から。同File System Extender 3.1(FSE)が384万2000円(税抜き)から。

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