シマンテックの「Norton AntiVirus」に2件の脆弱性

Matt Hines (CNET News.com) 2005年03月31日 10時03分

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 Symantecは、同社のウイルス対策ソフトウェアに脆弱性が見つかったことを発表した。このバグが悪用されると、同ソフトウェアが稼働するコンピュータにサービス拒否(DoS)攻撃を仕掛けられてしまうおそれがある。

 Symantecは今週、「Norton AntiVirus」に2件のよく似た脆弱性が見つかったことを明らかにし、その詳細をウェブサイトに掲載した。Norton AntiVirusは単独か、「Norton Internet Security」および「Norton System Works」にバンドルされる形で販売されている。この脆弱性を悪用した攻撃を受けると、コンピュータがクラッシュしたり、スピードが非常に遅くなったりするが、ただしこれらの欠陥は2004年ならびに2005年にリリースされた製品でしか発見されていない。

 日本の行政法人である情報処理推進機構(Information-Technology Promotion Agency:IPA)によると、野口勇氏がNorton AntiVirusの「AutoProtect」機能に問題があることを初めて見つけ、脆弱性関連情報届出制度を利用して報告した。AutoProtect機能は、ファイルをスキャンし、ウイルスやトロイの木馬攻撃、ワームなどを防ぐために使われているもの。脆弱性関連情報届出制度はIPAとJPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)がソフトウェアやウェブアプリケーションの脆弱性を発見した利用者から連絡を受け、ベンダーと協議して脆弱性を悪用される前に対策を講じる取り組みで、2004年7月より運用されている。

 この脆弱性を悪用するファイルをスキャンすると、Symantecのソフトウェアはクラッシュしてしまう。このファイルは、システムの外部からリモートで仕掛けらることも、あるいはコンピュータに物理的にアクセスできる内部の人物が仕掛けることもできると、Symantecは報告している。

 2つ目の脆弱性も野口勇氏が発見したものだが、このバグを悪用すればNorton AntiVirusの「SmartScan」機能が特定の更新ファイルをスキャンした際に、マシンがDoS攻撃を開始するように細工できてしまう。Symantecは、コンピュータへの正当なアクセス権を持っていないと、これらの脆弱性を悪用することはできないと述べている。SmartScanは、拡張ファイルや実行ファイル、文書ファイルなどに潜むウイルスを検知し駆除するための機能。

 Symanteによると、どちらの問題についても、関連する攻撃はまだ報告されていないという。また同社はウェブサイトに掲載した勧告のなかで、これらの脆弱性はユーザーにとってそれほど深刻な問題ではないと述べている。

 Symantec(本社:カリフォルニア州クパチーノ)は、この問題をユーザーに告知し、「Automatic LiveUpdate」サービスの利用者が自動修復機能を使用できるようにするなど、欠陥を補うパッチをリリースした。同社は、このパッチをまだあてていないユーザーに対し、すぐにこれを適用して攻撃の可能性に備えるよう注意を促している。

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