FAQ:次期Windows「Longhorn」はどうなるのか

Ina Fried(CNET News.com) 2005年04月18日 12時46分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 次期Windows「Longhorn」の開発責任者を務めるMicrosoftのJim Allchin(同社グループ・バイスプレジデント)は昨年、同OSの計画縮小を明らかにした際、Longhornが「Shorthorn」になったと言われて怒りをあらわにした。そして、Allchinは「Microsoftはたくさんの新機能をLonghornに盛り込む」と語っていた。

 Longhornは当初の予定より遅れて登場する見込みが高く、計画されていた全機能を搭載することは難しそうだが、それでもAllchinは「(Longhornは)ものすごいものになる」と言い続けている。

 Longhornでは、セキュリティ機能が改善され、グラフィックの描画機能も向上し、さらに新しい情報検索/管理機能も搭載される。そのため、ユーザーはこれまでのようにファイルを保存したフォルダの名前を逐一覚える必要がなくなり、任意の数の仮想フォルダのなかに文書を置いておくことが可能になる。また、「先週編集したファイル」「6月分のドキュメント」などのように、自動でアップデートするフォルダをつくることも可能だ。

 それだけではない。Microsoftは、ホームネットワークに新しいPCを追加したり、プロジェクタにノートPCを接続するなど、他のタスクも簡素化しようとしている。

 Longhornに関するFAQを以下に記す。

--「Longhorn」とは何か?
 Longhornは、次期Windowsの開発コード名。サーバ版Longhornの開発計画も進んでいる。

--「Longhorn」の意味は?
 雄牛の1種。また、カナダ西部のブリティッシュコロンビアにあるウィスラー(Whistler)山脈のふもと、Blackcombに向かう道の途中に同じ名前のバーがある。Whistlerは、Windows XPの開発コード名で、BlackcombはもともとWhistlerの後継とされていたWindowsのバージョン名だった。

--いつ登場するのか?
 Microsoftでは、2006年の年末商戦に間に合うようLonghornをリリースすると約束している。テスト版となるベータ版の発表は「夏の前半」の予定となっていることから、おそらく6月か7月になると見込まれている。サーバ版の登場は2007年になりそうだ。

--どんな機能が搭載されるのか?
 Longhornは、Microsoftが2003年に初期のバージョンをデモして以来、かなり内容が変わっている。同社は、まったく新しいファイルシステム「WinFS」の搭載を取りやめ、ウェブサービスアーキテクチャの「Indigo」やグラフィックエンジンの「Avalon」についても、実装方法を変更している。

 現時点でLonghornに搭載されることが予定されている機能のうち、重要なものとしては、セキュリティ強化、最新の検索メカニズム、ノートPC向け数多くの機能、ホームネットワーク機能の改善などが挙げられる。また、Avalonが実装されることで、ウィンドウが透明感のあるものになったり、アイコンがドキュメントの中身を再現したものになるなど、視覚的な部分の変化もある。また、企業では複数のPCを導入する作業が簡単になり、さらにPCを再起動する回数が減ることでコスト削減も期待できる。

--それ以外には何か?
 ほかにもある。Microsoftが正式に認めているものとしては、IPv6の広範なサポート、サーバに格納されたデータをクライアント側でキャッシュする機能の改善、暗号化、同期エンジンの刷新、補助ディスプレイ付きノートPCのサポート、ハードディスクの自動最適化、安全な起動プロセスなどがある。最後の安全な起動プロセスとは、自分のPCを紛失したり盗まれた場合、他人がそのなかにあるデータを利用できなくする機能だ。これ以外にも、まだ明らかにされていない機能が多数ある。

--すべてが確定事項か?
 ノー。Allchinは、Longhornを予定通りに登場させることの方が、全機能を搭載することより優先度が高いと述べている。つまり、Longhorn開発チームの作業が難航した場合、機能の一部が省略される可能性が高い。

--Longhornは製品版でもLonghornという名称か?
 ノー。Allchinによると、Microsoftは別の製品名をつけることにしており、ベータ版が登場する頃には具体的な名称を決めるという。

--いま使っているPCでもLonghornは動かせるのか?
 そのPCの購入時期による。Allchinは先ごろ行われたインタビューのなかで、Longhornを動かすには、512Mバイトのメモリと「現行製品レベル」のプロセッサが必要となると語った。またAvalonのグラフィック機能は、PCに搭載されているグラフィックカードの種類によって変わってくる。古いマシンの場合、グラフィックは現在のWindowsと同じように表示されるだろう。

--Longhornは、これまでと同じく「Home」「Professional」「Tablet PC」「Media Center」の4種類が用意されるのか?
 Microsoftはこの点に関してまもなく決定を下すことになっているが、ただしこれに関する情報は明らかにできないとAllchinは述べている。

--価格は?
 これもまだ決まっていない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
OS

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
藤本恭史「もっと気楽にFinTech」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
米ZDNet編集長Larryの独り言
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
田中克己「2020年のIT企業」
大木豊成「Apple法人ユースの取説」
デジタル未来からの手紙
モノのインターネットの衝撃
松岡功「一言もの申す」
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
今週の明言
アナリストの視点
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
スマートデバイス戦略
セキュリティ
ネットワークセキュリティ
セキュリティの論点
スペシャル
de:code
Sapphire Now
VMworld
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell World
AWS re:Invent
PTC LiveWorx
デプロイ王子のテクノロジ解説!
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
さとうなおきの「週刊Azureなう」
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
北川裕康「データアナリティクスの勘所」
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
Windows Server 2003サポート終了
実践ビッグデータ
中国ビジネス四方山話
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化