オラクル、Project Fusionの詳細を説明--SAPとの対決姿勢を明らかに

Martin LaMonica (CNET News.com) 2005年04月21日 11時35分

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 マサチューセッツ州ニュートン発--Oracleは、一連の買収で取得した企業のビジネスを自社に統合するための取り組み「Project Fusion」について、詳細を説明した。また同社は、バックエンドサーバソフトウェア分野でSAPと直接対決する意向を明らかにした。

 米国時間20日から当地で開催されているユーザーイベントで、Oracleの幹部はFusionミドルウェアのコンポーネントについて発表を行った。Fusionミドルウェアは、いずれ同社のすべてのアプリケーションの基盤となる予定だという。同サーバインフラストラクチャソフトウェアの一部機能は、2005年末までにリリースされる。全体的なプロセスの完了には数年かかる見込みだ。

 Oracleは、買収したビジネスソフトウェアメーカーPeopleSoftやRetek、そしてPeopleSoftがOracleに買収される前に取得していたJD Edwardsの顧客を自社のビジネスに取り込むための計画として、Project Fusionを位置付けている。

 前述のOracle幹部は、Fusionミドルウェアは、SAPが開発した最も戦略的な製品である「NetWeaver」と競合するための対抗手段だと述べている。NetWeaverは標準のインターネット技術を使ったインフラストラクチャソフトウェアで、SAPアプリケーション間におけるデータの相互運用を容易にするもの。

 Oracleの社長であるCharles Phillipsは、Fusionミドルウェアは、顧客が使用している既存アプリケーションサーバ製品をベースに構築されると述べ、NetWeaverとの競合は避けられないと付け加えた。

 「SAPがインフラストラクチャ分野で戦いたいと言うのなら、それはそれでかまわない。Oracleはすでに数年間ミドルウェアを提供してきた実績があるのだから」(Phillips)

 Phillipsはまた、「SAPはNetWeaverを用いてうまいパッケージングを行い、その成果をアピールしてきた。だが、『〜のためにNetWeaverを使用している』と言える顧客は、ほとんど存在していないのだ」と述べている。

 Fusionミドルウェアは、Javaアプリケーションサーバやウェブポータル、ビジネスインテリジェンスソフトウェア、さらに電子メールやウェブカンファレンス機能を提供するコラボレーションスイートなど、複数のコンポーネントから構成される。JavaおよびWebサービスなどの標準技術に基づいているので、ユーザーは簡単にOracleプログラムをカスタマイズしたり、Oracleベースではないシステムと情報を共有したりできるという。

 Oracleのアプリケーション部門シニアバイスプレジデントJohn Wookeyは、Oracleが2006年にOracle eBusiness SuiteおよびPeopleSoft製品のメジャーアップグレードを発表し、Fusionミドルウェアスイート上で稼働できるようにする予定であることを明らかにした。旧JD Edwards製品などそのほかのラインアップに関しては、それらのリリース時に、Fusionミドルウェアと連携するための新製品が追加されるという。

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