MySQLのCEO、自由と利益のバランスを説く

Stephen Shankland (CNET News.com) 2005年04月22日 08時00分

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 カリフォルニア州サンタクララ発--MySQLのCEOであるMarten Mickosは、オープンソースプロジェクトにおいて、自由と利益のバランスをとることが重要だと語った。これにより、Mickosは無償で提供したソフトウェアから収益を得ることについて意見を述べた新たな経営者となった。

 MySQLは、広く利用されているオープンソースのデータベース「MySQL」を開発/販売している。Mickosは米国時間20日、当地で開催中の「MySQL Users Conference」で講演を行い、オープンソースプロジェクトの商業化に関する自らのビジョンの概略を述べた。

 「われわれにとって、オープンソースやその仕組みは二重の意味を持っている」とMickosは述べた。「つまり、利益を追求するのは素晴らしいという考えと、自由こそが素晴らしいという考えが頭のなかで同居している」(Mickos)

 Mickosのほかにも、何人かの経営幹部がこの話題についての考えを明らかにしている。Sun Microsystems社長のJonathan Schwartzは今月に入って、「Participation Age」という自らの考えの概略を明らかにしたが、このなかで同氏は、主流のソフトウェアはいずれもやがて無償になると主張している。また、IBMのIrving Wladawsky-Bergerは、オープンソース製品に取って代わられるまで、プロプライエタリなソフトウェアを販売すれば良いとの考えを示した。さらに、NovellのCEOであるJack Messmanは、オープンソースとプロプライエタリなソフトウェアの混在が可能だと考えている。また、MicrosoftのJason Matusowは、オープンソースのイデオロギーは、そのビジネスの現状とますます乖離しているとの考えを述べている。

 MySQLのMickosは、オープンソースにはこうした二面性が存在するものの、有償顧客と熱心な開発者の両方を満足させることで、優れたビジネスを生み出すことが可能だと考えている。オープンソース企業は、有償顧客を満足させ続けるために、有償で提供する製品と無償の製品とを差別化する必要があるが、ただしその差が大きすぎてもいけないと、Mickosは述べた。

 「料金を支払ってくれる顧客のために、何らかの差別化は必要だ。これらの顧客にとって、無償製品のユーザーが自分たちと全く同じものを手にしているのを見るのは、面白いことではない」(Mickos)

 またMickosは、ソフトウェアの販売者には慎重な態度が必要だと述べた。「オープンソース企業のなかには、自社の出発点となったコミュニティを失ったところもある。差別化の点から、コミュニティが容認できない何かをその企業がしたために、決別もやむを得ないとコミュニティが感じたからだ」(Mickos)

 Linux販売最大手のRed Hatは、自社の「Red Hat Enterprise Linux」に関して、商業化に行き過ぎがあったことを認めている。その結果、同社は外部からの参加者を「Fedora」プロジェクトへ引き付ける取り組みを強化している。

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