アイオナ・テクノロジーズ、オープンソースのESB開発プロジェクトを立ち上げ

Martin LaMonica(CNET News.com) 2005年06月21日 12時03分

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 サーバソフトウェア分野へのオープンソースの進出が続く中、Iona Technologiesおよび業界コンソーシアムが、バックエンド統合プロジェクトを米国時間20日に立ち上げた。

  同プロジェクトは「Celtix」と呼ばれるもので、Ionaが提供したコードを利用する。Celtixプロジェクトの運営に当たるのは、フランス国内の企業や政府機関から構成される非営利コンソーシアムObjectWebだ。

 ObjectWebはすでに、「Jonas」Javaアプリケーションサーバなどを含む、ミドルウェア関連の複数のオープンソースプロジェクトに携わっている。

 Celtixプロジェクトの目的は、ローエンドで自由に利用できる、Javaベースの統合製品を開発することにある。メッセージを利用して異なるプログラム間のデータ転送を実現する標準ベースの統合サーバは、エンタープライズサービスバス(Enterprise Service Bus:ESB)と呼ばれている。

 IonaのCTOであるEric Newcomerによれば、Celtixソフトウェアは、既存のコンピューティングシステム同士を連携させる同社製品「Artix」のサブセットであるという。ObjectWebは、Celtixソフトウェアを2005年末までにリリースする意向だ。

 Ionaは、オープンソースプロジェクトを立ち上げることで、ESBを利用するユーザーを増やそうともくろんでいる。さらにIonaは、CeltixおよびArtixが同一のコードを利用しており、よく似た方法で両者のアドオンを開発できるという理由から、同社のハイエンド製品を利用するユーザーがニーズの高まりとともに増加するのではないかと期待していると、Newcomerは述べている。

 「一般的な産業やIT産業の世界には、日用的もしくはエントリーレベルの製品もあれば、付加価値の高いサービスを提供できる、比較的高価な製品も存在している」(Newcomer)

 一部のバックエンドミドルウェアプロバイダは、ESBや標準ベースでの統合に力を入れるようになっている。IBMやBEA SystemsもESB計画を打ち出しており、CapeClearやSonic Software、Fioranoといったより小規模なベンダーの中には、すでに数年間にわたり同分野の製品を提供しているところもある。

 ESBのようにIPを利用するプログラム間でXMLドキュメントをやり取りするメッセージ「プラミング(plumbing)」は、サービス指向アーキテクチャ(Service Oriented Architecture:SOA)の重要なインフラストラクチャコンポーネントだと認識されている。

 企業ユーザーは、企業データに対する安価かつ柔軟なアクセスを実現する設計方法としてSOAをとらえ、これを取り入れる態勢を整えようとしている。

 Yankee GroupのアナリストDana Gardnerは、「今回の動きはSOA分野にオープンソースの参入を促すものだ」と指摘し、「このプロジェクトによる開発が成功を収めれば、(ハイエンドの)ミドルウェアを駆使できずとも、よりすぐれたSOAを短期間のうちに安価な方法で構築することが可能になる」と述べた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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