Oracleは今月中に、いわゆるグリッドデータベースの2番めのバージョンをリリースする。同社では、1年以内に半数以上の顧客が同製品をインストールすると見込んでいる。
Oracleによると、この「Oracle 10g Release 2」は2004年2月に発売された現行バージョンに搭載されている様々な機能を基礎としているという。同社によると、このRelease 2は、顧客が比較的低価格なサーバを複数台組み合わせて、ハイエンドサーバ並みの処理能力を低コストで実現できるように設計されているという。
同社データベース製品管理担当シニアディレクター、Mark Townsendによると、現行バージョンからの主な改善点としては、セキュリティ、データベースの信頼性の向上、大規模データベース装置の管理の容易化が挙げられるという。
Release 2は、データベースからXML文書を読み出すアプリケーションを開発するための新標準であるXQueryをサポートする。またMicrosoftとの業務提携の一環として、Oracle 10gはMicrosoftのCommon Language Runtime(CLR)をサポートする。これにより、Oracle 10g上でC#やVisual BasicといったMicrosoftのプログラム言語で開発されたアプリケーションの実行が可能になる。
Oracleはさらに、データベース管理者の生産性を高めるととも共に、同時に複数のデータベースを実行できる機能をRelease 2に追加した。Townsendによると、Release 2は、より優れた診断機能やクエリの最適化、暗号化されたデータのバックアップのための自動化ツールを備えているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向 けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ