グーグル対策を視野に入れたマイクロソフトの組織改編

Martin LaMonica(CNET News.com) 2005年09月21日 13時43分

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[ニュース解説] Microsoftが、ソフトウェアのホスティングサービスに重点を置く組織改編を発表した。これにより、売上増加をもくろむ同社の戦略の全容が明らかになった。

 Microsoftは米国時間20日、経営判断をすばやく下すことを目的に、組織を3つの部門に分け、各部門を1人のプレジデントが率いる体制をとっていくと述べた。この組織再編では、ソフトウェアのホスティングサービスに対する関わりを深めようという同社の思惑が、特に明確になっている。

 同社最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmerは従業員に向けたメモの中で、「非常に大きな成長を遂げ、ソフトウェアベースのサービス戦略を実行していくなかで、より敏捷に動けるようにする」ことが、今回の変更の狙いだとしている。

 ホスティングサービスを重点課題とするため、MicrosoftはMSNのウェブポータルビジネスをプラットフォーム製品開発グループに組み入れた。またBallmerは、最高技術責任者(CTO)であるRay Ozzieに、ソフトウェアサービスを全社的に展開していく任務を課した。

 MicrosoftがMSNをプラットフォーム製品グループに組み入れたのは「Google対策」のためだと、Forrester ResearchのアナリストFrank Gillettは話す。「Microsoftは、これまで自分のものだと思っていた領域にGoogleが影響力を及ぼし始めたことに、明らかに警戒心を強めている」(Gillett)

 Googleは、ユーザーのデスクトップPCにWindowsが存在していなくても利用できるウェブサービスを拡充していると、Gillettは指摘している。例えば、Googleが先ごろ発表した「Google Desktop Search」の「Sidebar」機能は、Googleが配信する情報サービスと連動する。

 アナリストらは、Microsoftがソフトウェアサービスに力を入れているのは、同社がウェブ経由のサービス配信に関心を高めており、また製品を提供する新たな手段を見つける必要があるためだと分析している。Microsoftは、従来のデスクトップソフトウェアの契約更新およびアップグレード頻度の鈍化という問題に直面しているといわれている。

 Lehman BrothersのアナリストIsrael Hernandezは、「Microsoftが、新たに出現したオンデマンドソフトウェア市場が持つ勢いに視線を注いでいるのはまちがいない。だが同社は、この取り組みのために人材やビジネス計画の準備をしてこなかった」と述べている。

 Ballmerは8月、同社が開催した証券アナリスト向けの会合やパートナー向けカンファレンスにおいて、企業デスクトップPCの保守管理などのマネージドサービスに対する増資計画を発表した。

 さらに先週開催された「Professional Developers Conference」では、Microsoft会長のBill Gatesが、同社のサービスに関する取り組みの詳細を明らかにしている。

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