無線LANとPHSに対応した無線SIPフォン--ソフィアシステムズ

永井美智子(編集部) 2005年11月07日 22時03分

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 ソフィアシステムズとソフィア総合研究所は11月7日、無線LANとPHSに対応する無線SIPフォンのコンセプトモデル「SandgateVP(SGVP)シリーズ」を発表した。携帯電話端末メーカーやシステムインテグレーターに向け、端末のリファレンスモデルとして提供する。2006年第2四半期のリリースを目指す。

 SGVPシリーズは、OSにWindows CE 5.0を、プロセッサにIntelのPXA270 520MHzを採用し、無線LANはIEEE 802.11b/gに対応する。CF TYPE2用スロットを備えており、PHSカードを差し込んで利用できる。これにより、企業内では無線LANを、移動中や外出先ではPHSを使うことが可能だ。USB1.1 miniBコネクタを備えるほか、赤外線通信にも対応。2.2インチのQVGA液晶や、30万画素のCMOSカメラ2基を搭載している。

 ソフィアシステムズは組み込み機器開発ベンダーに向けてドライバをはじめ、ミドルウェアの開発に使うエミュレータや評価ボードなどを提供している企業だ。ソフィア総合研究所はソフィアシステムズの子会社で、ECサイトや音楽配信事業者、映像配信事業者などへのコンサルティングを行っている。

 SGVPを開発した狙いについて、ソフィアシステムズ代表取締役社長の樫平扶氏は「エミュレータや評価ボードだけではなく、より実機に近いものを作ってほしいという顧客の要望に応えたもの」と話す。SGVPを利用することで端末ベンダーは試作機を独自に作る必要がなくなるため、開発期間を3〜6カ月程度短縮できる。また、SIPフォンを組み合わせたシステムを提供したいシステムインテグレーターは、このコンセプトモデルをカスタマイズして顧客に提供することが可能となる。

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無線SIPフォンの「SandgateVP」。右はPHSカードを差し込んだもの

 なお、SGVPのベースとなった端末開発プラットフォームの「Sandgate?-P」はフュージョン・コミュニケーションズが採用しており、FUSION IP-Phoneに対応したモバイルIP電話端末を開発する端末ベンダーに提供。SGVPの採用についてはすでに複数の企業が検討を始めている。

 このコンセプトモデルの重量は約100gで、連続待受時間は約50時間、連続通話時間は約2時間と短い。このため両社ではより長時間駆動が可能になるWindows Pocket PCを搭載した端末も開発する。

 端末の仕様はすべて公開していく考えで、これによりソフトウェアベンダーによる対応アプリケーションの開発を促す。

 評価用端末としては、1台からでも販売する。端末の価格については、「最大でも10万円以下になるだろう」(樫平氏)としている。

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