MS、Windows Vista用バグチェックツールの第2ベータ版をリリース

文:Joris Evers(CNET News.com) 翻訳校正:尾本香里(編集部) 2006年05月29日 10時54分

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 シアトル発--Microsoftは、ハードウェアメーカーが安定性および安全性がより高いWindows向けドライバを開発し、マシンがクラッシュする可能性を減らしていく2種類のツールを提供しようと準備している。

 「PREfast for Drivers」および「Static Driver Verifier」と呼ばれるこれらのツールは、ドライバのソースコードに存在する一般的なエラーを検索し、修復を施せるようにするためのソースコード分析ツールだ。現地で先週開催されていた「Windows Hardware Engineering Conference(WinHEC)」で、「Windows Vista」および次期Windows Server(Longhorn)の新たなトライアル版とともに、第2ベータ版がリリースされた。

 Microsoftで「Static Driver Verifier」に取り組む開発者のJon Hagen氏は、WinHECにおけるインタビューで、「ドライバの信頼性と堅牢性が向上することを期待している。カーネルドライバを記述するのは複雑であるため、こうしたツールが求められていた。これでマシンがクラッシュする回数も減ると考えている」と語った。

 Windowsのドライバソフトウェアは、PCに内蔵されているか、接続されているハードウェアを動作させるためのものだ。このドライバにバグがあると、多くの問題が発生する。特に、ネットワークインターフェースカード(NIC)やハードディスクドライブなどのハードウェアを動かす、カーネルモードドライバに存在する欠陥は「ブルースクリーン」につながる致命的なクラッシュを引き起こすおそれがある。

 カーネルモードドライバは、Windows内の低い階層で稼働している。一方のユーザーモードドライバは、プリンタやグラフィック、USBデバイスといったハードウェアを動作させるものだ。Microsoftによると、こうしたドライバがクラッシュしても、普通はマシンを再起動しなくても復旧できるという。ドライバは、Microsoftだけでなく、WinHECに参加したハードウェアメーカーによっても開発されている。

 「ユーザー領域で何かまずいことをすると、その代償は非常に大きくなる。カーネルモードドライバには高い特権が付与されており、(OSの)低層へ任意にアクセスできる。(カーネルモードドライバに実装される)『rootkit』などが危険視されるのは、こうした理由からである」と、MicrosoftでPREfast for Drivers開発を担当しているDonn Terry氏は述べた。

 Terry氏はさらに、ドライバのコードを同分析ツールで精査すれば、多様な脆弱性を排除し、ユーザーの悩みの種となり得る問題を解消できると説明している。「たちの悪いバグがなくなるということは、セキュリティホールも攻撃ベクターも、信頼性の欠如も存在しない状態であるということだ。いずれにしろ、ドライバの質はさまざまな角度から見て向上すると思われるが、どのツールも万能であるというわけではない」(Terry氏)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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