Windows Vista移行計画:10の鉄則でしっかり準備

文:Deb Shinder 翻訳校正:吉井美有 2007年01月16日 08時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Windows Vistaが企業向けにリリースされた。しかし、現在のところVistaの採用計画は企業によって大きく異なる。積極的に移行計画を立てている企業もある一方で、模様眺めのスタンスを保っている企業もある。Vistaへと一気に移行する前に考慮しておくべきことを以下に挙げてみたい。

#1:マシンはVistaのハードウェア要件を満たしているか

 Vistaはハードウェア要件が大変高いことで知られている。悪評と呼ぶ方が適切かもしれないが。確かに、最小システム構成要件はWindowsオペレーティングシステムとしては最も厳しい。

 実際のところ、ハードウェア要件には2種類ある。1つは動作要件となる「Windows Vista Capable(Windows Vista対応)」で、もう1つは「Windows Vista Premium Ready(Windows Vistaプレミアム対応)」というものである。「Premium Ready」の要件が1GHzのプロセッサ、1Gバイトのシステムメモリ、高性能のビデオカードとなっているのに対して、「Capable」の要件はそれよりも少し容易に(かつ低価格で)達成可能な内容だ。Vistaのユーザーインターフェース「Aero」や「Aero Glass」によって提供される機能は見た目としてはクールだが、大半のビジネスアプリケーションには本当に必要なものとはいえないだろう。

 あなたの企業のすべてのワークステーションをVistaにアップグレードする計画を立て始める前に、Microsoftのウェブサイト「Windows Vista Enterprise Hardware Planning Guidance」で正確なシステム要件を確認するとよい。

#2:Vistaのどのエディションが必要なのか

 Windows XPでは、適正なエディションの選択はとてもシンプルである。主なエディションは「Home Edition」「Professional Edition」「Tablet PC Edition」「Media Center Edition」という4つだ。コンピュータをWindowsドメインに参加させる必要がある場合、Home EditionとMedia Center Editionは選択肢から外れる(Media Center Edition 2004はWindowsドメインに参加できたが、Media Center Edition 2005は参加できない)。また、タブレットPCにインストールする場合を除き、Tablet PC Editionの出番はない。つまり、ビジネスネットワーク上のシステムのほとんどにおいて、Windows XP Professional Editionが当然の選択肢となる。

 しかし、Vistaでは話がもう少し複雑になってくる。Vistaは5つのエディション「Home Basic」「Home Premium」「Business」「Enterprise」「Ultimate」を展開している。企業ネットワークに接続するマシン上ではHome BasicやHome Premiumを利用したいとは思わないだろうが、Business、Enterprise、Ultimateのいずれのエディションを選択するべきか迷うところかもしれない。

 Business EditionはWindows XPのProfessional Editionに相当し、Enterpriseはそれに「BitLocker Drive Encryption」(エンタープライズ用途のノートPC向けに追加されたセキュリティレイヤ)やアプリケーション互換性ツールSUA(Subsystem for UNIX-based Applications)を加え、多言語サポートを強化したものである。Ultimateは最上位エディションとしてMedia Centerを含むすべてのエディションの全機能を備えているが、あなたの会社のPCに必要でない機能も含まれているかもしれない。各エディションについての詳細はMicrosoftのウェブページを参照されたい(日本法人による関連情報はこちらで得ることができる)。

#3:Vistaのライセンス体系はわかっているか

 Microsoftは、Vistaにおいて「Microsoft Software Assurance」か「Microsoft Enterprise Agreement」を契約している顧客にのみ販売するエディションとしてEnterprise Editionを追加している。

 選択肢としては他に「Windows Anytime Upgrade」プログラムがあり、これは小規模企業であれば検討する価値があるかもしれない。同プログラムを採用すれば、Vistaのエディションを後からアップグレードできるようになる(例えば、Home BasicエディションをHome Premiumエディションに、あるいはBusinessエディションをUltimateエディションにアップグレードすることが可能だ)。

#4:アプリケーションの互換性は確実にとれるか

 業務遂行上最も重要となるのは、オペレーティングシステムではなくアプリケーションだ。新しいオペレーティングシステムを展開するうえで考慮すべき重要な点として、業務に欠かせないプログラムが問題なく動作することの確認が挙げられる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
運用管理

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

  • デジタル変革か?ゲームセットか?

    デジタルを駆使する破壊的なプレーヤーの出現、既存のビジネスモデルで競争力を持つ
    プレイヤーはデジタル活用による変革が迫られている。これを読めばデジタル変革の全体像がわかる!

  • 「奉行シリーズ」の電話サポート革命!活用事例をご紹介

    「ナビダイヤル」の「トラフィックレポート」を利用したことで着信前のコール数や
    離脱数など、コールセンターのパフォーマンスをリアルタイムに把握するに成功。詳細はこちらから