NTTデータは5月21日、企業向けコンテンツサービス向けネットワーク基盤サービス「VALUX」の提供を開始した。当初、金融機関による「次世代バンキングサービス」用ネットワーク基盤として利用する。
VALUXを利用すると、企業の社内LANなどからアクセスした端末の情報を電子証明書で認証し、この情報を金融機関に通知できる。これを受けて金融機関が本人確認を実施すると、企業はワンストップで複数金融機関との取引が可能となる。金融機関は、このサービスを次世代バンキングサービスとして提供していく。
VALUXの利用料金は、1企業当たり月額3000円前後となる予定という。すでに京都銀行、池田銀行、しんきん情報システムセンターが5月より導入するほか、みずほ銀行と千葉銀行が2007度上期、みずほコーポレート銀行と岩手銀行、群馬銀行が2007年度下期に開始する計画。
NTTデータでは、「次世代バンキングサービスを企業に提供する金融機関数が、2007年度中に50機関を超える」と見込む。また、利用企業数は2009年末に約4万社、20147年には30万社を超えると予測する。
将来は、決済関連サービスと接続するなど、各種サービスコンテンツとの連携を図り、「企業が求める高度な次世代バンキングサービスに向けて利便性をよりいっそう向上させていく予定」(NTTデータ)。