OperaのMSに対する独占禁止法違反の申し立て:よからぬ考えだと思う理由

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:菊地千枝子 2007年12月17日 02時54分

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 Opera Softwareは欧州委員会に対し、MicrosoftがWindowsに「Internet Explorer」だけをバンドルするのを中止させるよう命じることが賢明であると納得させようとしている。これが正しいかどうかはともかく、Operaが現地時間12月13日に申し立てた独占禁止法違反の不服には、もうひとつの論点が含まれる。この点については法廷に無視してほしいものだ。

 Operaは12月13日の提訴の一環として、欧州委員会がMicrosoftにInternet Explorer(IE)がウェブ標準を順守することを命じるように求めている。たとえ多くのウェブ開発者と顧客が、MicrosoftがIEを「100%標準遵守」とすること(それが本当はどういう意味であるかはさておき)を怠っていることに不満を抱き、憤慨しているにせよ、Operaがこの問題を法廷を通じて決着をつけようという戦略は実にまずい考えだ。筆者がこのように考える理由として、パッと思いついたものは次の通りである:

 1.果たして独占禁止法の訴訟に携わる法廷が、「Cascading Style Sheets (CSS)」「XHTML」「Document Object Model(DOM)」やその他のウェブ標準のうち、全ブラウザ開発者とウェブ開発者が利用すべきはどのバージョンなのかを判断する責務を担うべきなのだろうか?様々な標準団体の参加者自身、これらの標準のうちどのバージョンが最善かについて合意に至りかねている。どのようにして判事がブラウザ標準の混乱を公平な方法で切り抜けることができるのか?

 2.もしMicrosoftが突然、より完全な標準順守という意味で、紙の上では良く見えるが、第三者のカスタムウェブアプリケーションを遮断したバージョンのIEを作成するように命ぜられたとしたら、これは顧客にとって好ましいことなのだろうか?MicrosoftはこのようなIEの状況を回避し、IEが既存のアプリケーションを遮断して提携業者や顧客の活動領域を混乱させることなく、もっと標準に順守できるような様々な方法に取り組んでいると述べている。

 3.Mozillaに関しては、Firefoxが政府の介入を必要とせずにMicrosoftからブラウザ市場のかなりのシェアを奪い取ることが可能であることを証明した。裕福な企業(Googleのような)と仲良しで、熱心な開発者のコミュニティであり、またMicrosoft技術を何よりも好むという顧客ベースが確保されているだけで良い。

 結局のところ、EUやその他の独占禁止法関連機関の判決よりも、Microsoft自身の惰性、ブラウザのセキュリティ問題、そして市場変化に対する反応に迅速性が欠けること(「IE 8」はいったいどこだ?)が、ブラウザの競合者を助け続けるであろう。

 これについてどう思うか?Operaが欧州委員会を通してWindowsのIEをアンバンドルさせようとする試みは遅すぎるのか?またOperaがウェブ標準順守の施行について法廷を関与させようとする試みについて、読者はどのような見解を持つか?

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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