GPUを利用した無線LANのパスワードクラッキングが主流に

文:Dancho Danchev(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:石橋啓一郎 2009年01月23日 14時05分

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 GPUを利用したパスワード復元攻撃にかかると、弱いパスワードは耐えられない。1月第3週にリリースされた「Wireless Security Auditor」は、無線ネットワーク上で使われているWPA/WPA2-PSKパスワードの強さを調べるために、ネットワーク管理者が貫入テストを行うのにかかる時間を短縮するものだ。このソフトウェアの核になる機能は、GPUを利用することによって、無線LANのパスワードの復元の速度を100倍以上に高速化することだ。当然ながら、非道徳的なウォードライバーがこのツールを使えば、もはや安全と言えない8文字のパスワードなら、簡単に推測できるようになってしまう。

 Wireless Security Auditorが興味深いのは、このソフトウェアはルータに対する直接的な総当たり攻撃を行うのではなく、オフラインのステルスモードでパスワード回復を行なうことだ。

 Elcomsoft Wireless Security Auditorは、完全にオフラインで、探査対象の無線ネットワークに発見されない形で動作する。これは、ネットワーク上の通信のダンプを分析して、元のWPA/WPA2-PSKパスワードを平文に戻そうとすることで行われる。Elcomsoft Wireless Security Auditorは、標準的なtcpdump形式の無線通信のログを必要とする。tcpdump形式は、すべての商用無線LANスニファーでサポートされている。無線ネットワークの監査を行うには、tcpdumpのファイルに少なくとも100回分のハンドシェイクのパケットがなくてはならない。

 一方、貫入テストを専門とする企業は、ITマネージャやエンドユーザーに対し、8文字パスワードの神話を捨て、より効率的なパスワード回復ソリューションが市場に出回りつつあることによる危険に対し、先手を打つことを強く勧めている。

 David Hobson氏は次のように述べている。「これは、ITマネージャに対する警鐘だ。ITマネージャは緊急の問題として、12文字あるいはできれば16文字のキーに移行すべきだ。長いキーはユーザーに優しくはないが、8文字のキーを維持することによる潜在的な危険は、考えられないほど恐ろしいものだ」

 以前議論したとおり、ベストプラクティスを用いるべきだという警鐘はほとんど無視されており、この問題に対し、例えばインドのような国では思い切った措置が取られている。同国では最近、警察の部隊がウォードライブによって安全でない無線ネットワークを調べて回り、その所有者に対し「逮捕状が不要な重大犯罪の仲介を防止するため」に警告を行うと発表された。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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