Palo Alto Networksは米国時間5月29日、コンテナセキュリティ企業Twistlockとサーバーレスセキュリティ企業PureSecを買収する計画であることを明らかにした。どちらの買収も、Palo Alto Networksの2019会計年度第4四半期中に完了する見込みだという。Twistlockの買収は現金で行われ、買収規模は4億1000万ドル(約450億円)。PureSecの買収条件は公表されていない。
Palo Alto Networksはこの2件の買収によって、同社の新しいクラウドセキュリティ製品「Prisma」の機能を充実させる計画だ。
Twistlockはクラウドネイティブなアプリケーションやワークロード向けの脆弱性管理、コンプライアンス、ランタイム防御などの機能を持つ製品を提供している。同社は290社以上の顧客を抱えており、その4分の1以上がFortune 100企業だ。Twistlockの共同創業者であるBen Bernstein氏とDima Stopel氏はPalo Alto Networksに参加する。
一方、PureSecはサーバーレスファンクションのエンドツーエンドセキュリティ製品を提供しており、この製品は脆弱性管理、アクセス許可、ランタイムに対する脅威などを対象としている。PureSecの共同創業者であるShaked Zin氏、Ory Segal氏、Avi Shulman氏もPalo Alto Networksに参加するという。
Palo Alto Networksは同日、第3四半期の決算(4月30日締め)発表も行った。同社の業績は市場予想を上回った。
2019会計年度第3四半期の非GAAPベース純利益は1億3010万ドルで、希薄化後1株当たり利益は1.31ドルだった。また総売上高は前年同期比28%増の7億2660万ドルとなった。
アナリストの予想では、売上高が7億405万ドル、1株当たり利益は1.25ドルだった。
第4四半期の業績について、同社は非GAAPベース1株当たり利益が1.41~1.42ドル、売上高は7億9500万~8億500万ドルの間だと予想している。
同社の第4四半期ガイダンスは、市場予想の1株当たり利益1.55ドルを下回った。Palo Alto Networksによれば、この見通しには、予定されているDemistoの買収と、今回提案されたTwistlockおよびPureSecの買収に関する費用約1500万ドルの影響が織り込まれているほか、約250万ドルの関税の影響も含まれているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。