ラックは6月27日、2020年1月14日にサポートが終了する「Windows Server 2008/2008 R2」の利用者に対して、パブリッククラウド「Microsoft Azure」への移行と3年間の延命を可能にする「セキュリティ診断付Azure移行支援サービス」の提供を開始すると発表した。
Microsoftは、オンプレミス環境のWindows Server 2008を、クラウド環境のMicrosoft Azureに移行した場合に限り、無償でセキュリティ更新プログラムを提供すると約束している。ラックが提供するサービスは、オンプレミスまたは他のクラウドからAzureに移行するための計画と実施を支援するもの。複数のサーバーを連携して稼働するシステム全体の移行にも対応し、クラウドに移行したシステムのセキュリティ診断を実施する。
計画段階では、対象となるシステムやサーバーやネットワークの構成を把握した上で、Azureへの移行計画を設計する。また、仮想私設網(VPN)や閉域網に接続するためのネットワーク設計なども行う。
移行段階では、移行用のサーバーを設置し、移行先のシステム環境やネットワークを構築。データ同期の確認を取ってから移行し、セキュリティ診断などを実施する。支援段階では、運用支援や作業環境の破棄、原状復帰などを実施する。
オプションでサポートサービス窓口を用意し、クラウド環境でのセキュリティ対策状況を調べる診断サービスを提供する。税別価格は、Windows Server 2008を搭載するサーバー5台を移行する場合で150万円から。想定する作業期間は約1カ月。