大和リースと日本電気(NEC)は、快適な職場環境づくりに関する実証実験を開始した。
実証実験では、リストバンド型のウェアラブルデバイスを用いて心拍変動データなどから感情を可視化する「NEC 感情分析ソリューション」を活用。通常のオフィス内で過ごした場合と、室内緑化に自然音やアロマ、木製家具などを組み合わせた大和リースの空間商品「VERDENIA(ヴェルデニア)」内で過ごした場合の感情変化を検証する。対象は大和リース大阪本店の従業員で、期間は10月24日から約1カ月間を予定している。
実証実験の様子(出典:大和リース・NEC)
NEC 感情分析ソリューションは、NECと名古屋市立大学が共同で開発している感情認識技術やクラウドサービス、電子部品メーカーTDKのウェアラブルデバイスなどを組み合わせたもの。デバイスを装着した対象者の心拍変動データなどをリアルタイムに収集・分析することで、「興奮・喜び」「ストレス・イライラ」「憂鬱・疲労」「穏やか・リラックス」の感情を可視化し、スマートフォンなどに現在の感情や1日の感情履歴などを表示する。
NEC 感情分析ソリューションの概要(出典:大和リース・NEC)
実験の途中経過としては、VERDENIAで過ごした際に従業員の感情が心地良い感情(興奮・喜び)へと改善されていることを確認しているという。両社はノウハウを持ち寄りながら今回の実証実験から得たデータを分析し、職場環境を改善するシステムの商品化を目指す。