Accentureは米国時間11月26日、企業がクラウドベンダーなどを決定する前にコストや既存インフラ、目指す業務目標を最適化するための、さまざまなクラウドサービスやアーキテクチャーのシミュレーションを実施できるプラットフォーム「myNav」をローンチした。
myNavは現実的な課題の解決を目的としている。複数のクラウドサービスやクラウドモデル(パブリッククラウド/プライベートクラウド/マルチクラウド/ハイブリッドクラウド)が存在する中、適切なクラウドソリューションを選択することには複雑さが伴う場合がある。また、多くの企業が時間と費用を費やし、アプリケーションなどをクラウドに移行しているが、必ずしもクラウド移行の取り組みからメリットを得られていない場合があるという。予期しない事態がクラウドへの移行に悪影響をもたらす可能性もある。
myNavは、3万件以上のクラウドプロジェクトや80を超える産業ソリューションのナレッジリポジトリーをベースに構築されている。クラウドの決定に影響を与える変動要素を評価し、サービスの大規模なシミュレーションを実施することで、企業が自らの目的やビジネスケースを調整できるようにする。またmyNavは、カスタム化されたクラウド移行ロードマップも提供する。
myNavには以下のようなプロセスが含まれている。
- 企業の既存インフラに対する評価を実施し、パブリッククラウド/プライベートクラウド/マルチクラウド/ハイブリッドクラウドなどから最も適切なソリューションを推奨する。
- 人工知能(AI)エンジンによって、クラウドプロジェクトとベストプラクティスに関するAccentureの知識ベースに基づいてアーキテクチャーを推奨する。
- 大規模モデルのシミュレーションを実施し、ビジネスの要件に合わせた最適なソリューションを実現するビジネスケースの構築を支援する。
Accentureのこの取り組みは、より多くのクラウド移行プロジェクトを獲得するとともに、顧客を獲得するための優れた手法と言える。myNavがシミュレーションを実施し、クラウド移行をモデル化できれば、企業にとって成功につながるものとなるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。