ITマネージャーや人事担当責任者がIT系スタッフに求めているスキルは変化しつつあり、特に米国などでは社内全体でコミュニケーションを取って協力できる人材への関心が高まっているようだ。
提供:CompTIA
テクノロジー業界団体CompTIAの調査によると、技術に関する複雑な問題に取り組める新しい社員だけではなく、チームワークやビジネス感覚も重視されつつあるという。
「20年前、ステレオタイプのITワーカーは著しくインフラスキルに集中しており、どちらかというと他の部門から孤立して働いていた」(CompTIA)
企業は現在、専門的スキルだけでなく、他の部門とコミュニケーションを取って協力できるテクノロジー系プロフェッショナルも求めているとCompTIAは指摘している。
CompTIAは2020年の展望を示したレポートで次のように述べている。「コミュニケーションやチームワークといったエンプロイアビリティ(雇用されるに値する能力)は、もはや管理職コースの労働者だけのものではなく、今ではすべてのレベルの労働者に求められている」
米国でITマネージャーが採用時に求めているスキルは、「問題解決能力」が最上位となり、「チームワーク」が僅差で2番目になっている。一匹狼のような開発者に関する根拠のない通説や、誰とも緊密に協力せずにコードの作成や修正ができる「10x developer」(普通の人と比べて生産性が10倍という開発者)という考えを支持している人には意外な結果かもしれない。
このほか、ユーザーエクスペリエンス、特定分野のスキルの深さ、コミュニケーションが上位5つを占めた。
求人ウェブサイト「Indeed.com」の分析によると、プログラミングに関しては、米国の労働市場でもっとも需要の高いITスキルはSQLとJavaだ。Pythonの専門知識の需要も高いという。