日本電子計算が運用する自治体専用IaaSサービス「Jip-Base」で12月4日10時56分頃から障害が発生し、同サービス上で稼働している業務システムの一部が利用できない状態が続いている。
例えば、東京都の中野区では、ウェブページ閲覧、⼾籍証明の発⾏、⼾籍の届出、後期⾼齢者医療保険関連⼿続きが利用できず、練馬区ではウェブページの更新/閲覧が不可の状態になっている。現在、この障害の影響を受けている自治体とサービスは下図の通り。
障害の影響を受けている自治体とサービス(出典:発表資料)
日本電子計算では、障害の原因を「ストレージに付随するファームウェアの故障」にあると特定。復旧方法についても目途が立ち、12月9日の全面復旧を目指して作業を進めているという。なお、同IaaSサービス上で稼働する業務システムについては、同社単独で復旧できるものではないため、各自治体によって復旧時期は異なる模様だ。
また、発表によると、今回の障害は外部からの攻撃などによるものではなく、情報流出や情報漏えいはないとしている。