SAPジャパンは1月7日、PaaS「SAP Cloud Platform」をMicrosoft Azureの東日本リージョンで提供開始したことを発表した。
2019年5月に独SAPが発表したグローバル戦略パートナーとのコラボレーションプロジェクト「Embrace」の一環として、両社が2019年10月に発表した広範囲な提携プログラムを日本市場で実施するもの。この提携により、Azureでの「SAP S/4HANA」、SAP Cloud Platformの導入を促し、よりシンプル化されたカスタマージャーニーの提供を目指すとしている。
SAP Cloud PlatformがAzure東日本リージョンで提供されることにより、統合製品と業種別ソリューションを利用している企業がSAP ERPのオンプレミス版からSAP S/4HANAにシンプルに移行できるようになるという。また、統一されたリファレンスアーキテクチャーとパスを含む業種別のマーケットバンドルにより、重点業界の企業にクラウド移行のロードマップを提供するという。
さらに、企業からのフィードバックに対応するAzureとSAP Cloud Platformの統合サポートモデルによってスムーズな移行とコミュニケーションの改善を図るほか、SAPジャパン、日本マイクロソフト、システムインテグレーターパートナーが共同でデジタルエンタープライズへのロードマップを策定して提供する。官公庁や金融機関など、国外データセンターの利用を制限するなどの厳しいセキュリティポリシーを持った組織でも安心して利用できるとしている。