IDC Japanは、「2019年 5G企業ユーザー調査」の結果を発表した。今春に商用サービスの開始が予定される5G(第5世代移動体通信)をビジネスで利用したいとする企業は53.0%に上った。
業種別では、情報通信の67.7%をトップに、サービスや建設土木、製造など多くの業種で高い利用意向が見られた。5Gを利用する機器ではスマートフォン・携帯電話が64.6%で最も高く、PC(61.2%)が同水準に挙げられた。AR/VR(拡張現実/仮想現実)のヘッドセットは少数にとどまった。
携帯電話やスマートフォンなどで5Gの利用を検討しているとした回答理由では、大容量データのやりとりといった広帯域性が挙げられた一方、低遅延性は下位だった、AR/VRでの利用を検討しているとした回答では、低遅延性を挙げる比率がやや高いとしている。
一方、利用を検討していないという回答では、端末価格や月額通信料金への懸念、AR/VRでは用途例などの不足を指摘する声も多く挙げられたという。
この調査では、従業員50人以上の企業でフルタイムに勤務し、携帯電話やデータ通信カード、PCなどの導入選定に関与する20~69歳の1087人にウェブでアンケートした。