ビジネス向けのメッセージツール「Slack」を提供するSlack Technologiesの最高経営責任者(CEO)Stewart Butterfield氏は米国時間3月25日の一連のツイートで、新型コロナウイルスの感染拡大が続く現状を1人の人間として憂慮していると述べた上で、CEOとしての立場から同社の近況を述べた。同氏のツイートによると、Slackの同時接続ユーザー数は3月10日に1000万人、16日には1050万人だったが、25日には1250万人となり、過去最高を記録したという。
また同氏は、2月1日~3月25日の期間で新規の有償顧客を9000件獲得し、ユーザー1人あたりの1日のメッセージ送信数はおよそ20%増加したと述べた。同社が3月19日に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類によると、2月1日~3月18日の期間で新たに約7000の有償顧客を獲得しており、それに先立つ2020会計年度第3四半期と第4四半期の新規有償顧客数はそれぞれ約5000件だった。
Slackは同時接続ユーザー数を、Slackで同時に接続し、アクティブになっている人々の数と定義している。また、デイリーアクティブユーザー数(DAU)は、特定の24時間内にSlackでコンテンツを作成、あるいは使用したユーザーの数を測定したものだ。
世界中で人々の健康が脅威にさらされている危機的状況のなか、Slackは未来の勤務形態として支持されている。それでも、同社は「Microsoft Teams」という強敵にDAUで差を付けられている。ただ、Slackは2019年10月に1200万DAUを達成したと発表し、これらユーザーの「高いエンゲージメント」は、Slackが市場に深く浸透していることの表れだと述べていた。
Slackは、10月以来DAUの数字をアップデートしていないが、ユーザーエンゲージメントや「同時接続ユーザー」の指標を示そうとしているようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。