火力発電のJERA、ミッションクリティカルシステムをAzureに全面移行

ZDNET Japan Staff

2020-03-27 13:13

 東京電力グループと中部電力の火力発電を統合・発足したJERAは、ミッションクリティカルシステムをMicrosoft Azureに全面移行し、フルクラウドにすると発表した。まず2月に、ERP(統合基幹業務システム)を移行した。

 JERAは東京電力フュエル&パワーと中部電力が50%ずつ出資し、2015年4月に設立された。2019年4月までに東電と中電の火力発電事業を完全統合し、国内総発電量の約33%を賄う。海外でも10カ国以上で開発出力900万kW規模のプロジェクトを手掛ける。

 こうした事業を支えるミッションクリティカルシステムでは、セキュリティレベルを確保した上で、「事業環境の急速な変化に迅速かつ柔軟に対応でき、かつシステム費用を削減することで、事業展開を一層推進していくために、グループ全体でフルクラウド化していく」(同社)という。

 事業が国内外で広範になるため、サポート体制を含め世界58リージョンを持つAzureを採用したとしている。エネルギー企業でミッションクリティカルシステムをフルクラウド化するのはJERAが国内初という。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]