東京電力グループと中部電力の火力発電を統合・発足したJERAは、ミッションクリティカルシステムをMicrosoft Azureに全面移行し、フルクラウドにすると発表した。まず2月に、ERP(統合基幹業務システム)を移行した。
JERAは東京電力フュエル&パワーと中部電力が50%ずつ出資し、2015年4月に設立された。2019年4月までに東電と中電の火力発電事業を完全統合し、国内総発電量の約33%を賄う。海外でも10カ国以上で開発出力900万kW規模のプロジェクトを手掛ける。
こうした事業を支えるミッションクリティカルシステムでは、セキュリティレベルを確保した上で、「事業環境の急速な変化に迅速かつ柔軟に対応でき、かつシステム費用を削減することで、事業展開を一層推進していくために、グループ全体でフルクラウド化していく」(同社)という。
事業が国内外で広範になるため、サポート体制を含め世界58リージョンを持つAzureを採用したとしている。エネルギー企業でミッションクリティカルシステムをフルクラウド化するのはJERAが国内初という。