長期戦に備えるテレワーク環境の作り方--デスクやキーボードなどを選ぶ

山本雅史

2020-04-22 06:00

 新型コロナウイルス対策で多くの企業がテレワーク導入に追われ、今後長期化する可能性もある。今からテレワークを快適にできる環境を作ることが望ましく、従業員と企業のIT管理者が両輪となって取り組むことが重要だ。前回の通信回線の選び方に続き、今回はデスクやイス、キーボードやマウスのポイントを解説する。

リビングのテーブルよりも小さくてもデスクは必要

 ネットワーク環境が整ったとして、次はノートPCで作業をする場所が問題になる。多くの場合、自宅に独立した仕事部屋を用意できないため、リビングのテーブルを使うことになる。

 ただ、リビングのテーブルでは長時間の作業をしにくい。イス自体も長時間快適に座れるようにはなっていないため腰が痛くなる。そこでお勧めは、小さくてもいいので部屋の隅にデスクを用意することだ。

IKEAはさまざまなデスクを販売している(注記以外の出典は各社サイトより)
IKEAはさまざまなデスクを販売している(注記以外の出典は各社サイトより)

 小さくてもいいので、デスクにノートPCを置いて作業したい。また、会社に経費として請求できるなら、23~32インチまでの液晶モニターを用意すれば、作業効率が大幅にアップする。27インチモニターでもHDなら4万円台で購入できる。23インチなら2万円台から販売されている。

 さすがに4Kモニターは高額だし、大画面になるため、小さなデスクに置きづらい。目の前に大型モニターがあると、視線を頻繁に動かすため目が非常に疲れる。やはり、23~27インチが適しているだろう。ノートPCディスプレイとモニターを同時に利用できるデュアルモニターとして使用すると、仕事がしやすくなる。

デルは各種モニターを用意している。4Kモニターは高額だが、HDモニターならそれなりの価格で購入できる
デルは各種モニターを用意している。4Kモニターは高額だが、HDモニターならそれなりの価格で購入できる

 また、経費として計上ができるなら、外付けのキーボードとマウスを用意したい。長時間作業しても腕や手が痛くなることもなくなる。この際には一般的な製品ではなく、少し高くてもエルゴノミクスを考えたキーボードやマウスを選択したい。低価格の製品はノートPCのキーボードと同じように、腕が疲れたり手や手首が痛くなったりして、キーボード・マウス症候群(手根管症候群)になることもある。

マイクロソフトはエルゴノミックタイプのキーボードやマウスを発売している。長時間PCに向かうなら、このようなキーボードやマウスを用意した方がいい
マイクロソフトはエルゴノミックタイプのキーボードやマウスを発売している。長時間PCに向かうなら、このようなキーボードやマウスを用意した方がいい

 Excelなどの表計算ソフトを中心に使うユーザーなら、外付けのテンキーを購入すれば、ノートPCでも作業がしやすい。

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