Zoomは米国時間5月14日、アリゾナ州フェニックスとペンシルベニア州ピッツバーグに新しい研究開発(R&D)センターを開設する計画を発表した。両都市には、ピッツバーグのカーネギーメロン大学、フェニックスのアリゾナ州立大学などの一流のエンジニアリングプログラムがある。
Zoomは、この2都市でソフトウェアエンジニアの採用を計画しており、両大学のキャンパスの近くにR&Dオフィスを開設する予定だとしている。同社によると、これら2つのR&Dセンターは、Zoomの既存のR&Dの取り組みを強化するものであり、サンノゼを拠点とするエンジニアリングのリーダーシップをサポートするという。
最高経営責任者(CEO)のEric Yuan氏は、「フェニックスとピッツバーグの両都市には、極めて高水準の教育とスキル、多様性を備えた人材プールがあり、Zoomの継続的な成長と成功を支える上で最適だ」とし、「われわれはこれからの数年間に、両都市で最大500人のソフトウェアエンジニアを採用する計画で、その大部分は多くの地元の大学を最近卒業した人々が占める予定だ。最高クラスの信頼性と拡張性、プライバシー、セキュリティを備えた世界トップレベルのビデオ通信プラットフォームの構築に引き続き取り組むなかで、われわれはチームを拡大し、一緒に成し遂げることを楽しみにしている」と述べている。
新型コロナウイルスのパンデミックによって、ビデオ会議の利用が急増する中、Zoomは早い時期から多くの利用者を獲得してきた。1日あたりの会議参加者数は、2019年12月の時点で約1000万人だったが、4月には3億人以上まで増加している。
同社は現在、90日でプラットフォームのセキュリティを強化する取り組みを進めている。2週間前には、エンドツーエンドの暗号化メッセージングとクラウドストレージシステムの開発を手がけるKeybaseの買収を発表した。この買収により、Zoomはエンドツーエンドの暗号化を適用した会議モードをすべての有料アカウントに提供する計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。