富士通とクアルトリクスは6月2日、戦略的定形を結んだと発表した。富士通は日本の総合ICT企業として初めて「クアルトリクス・パートナー・ネットワーク(QPN)」に参加することになるという。
クアルトリクスは、企業や組織内に蓄積された「エクスペリエンス(体験)データ」を一元的に管理し、単一プラットフォームで分析・活用するためのソリューションを提供している。「エクスペリエンス管理(XM)」と呼ばれるこのソリューションは、既に世界1万1000社超の企業で利用されている。また、同社が過去数カ月で開発した公衆衛生および政府サービス向けのCOVID-19対策ソリューションは、米国の100を超える都市や郡、州全体ではニュージャージー州、ユタ州などの6州で採用されているという。
QPNは特に高い専門性を持つ会社のみで構成されている。デジタル変革(DX)事業を強力に推進している富士通は、XMをDX事業における重要な要素であると考え、従業員のエクスペリエンスを管理するソリューション「Qualtrics EmployeeXM」と顧客のエクスペリエンスを管理する「Qualtrics CustomerXM」を導入し、社内での経験を蓄積してきた。
今後、富士通は顧客にXMを活用したグローバルスタンダードのDXを推進するため、クアルトリクスと共同で支援していくとしている。