Dellが、保有するVMwareの株式について複数の選択肢を検討していると報じられている。
The Wall Street Journal(WSJ)によると、Dellはおよそ500億ドル(約5兆3200億円)相当のVMware株をスピンアウトすることなど、複数の選択肢を検討中だという。VMwareの株式をさらに取得する可能性や、特段の変更をしない可能性もあるとのこと。
Dellは2016年、EMCの買収を通してVMwareの株式を取得した。買収金額は約670億ドルだった。
Dellは2021年9月になれば非課税でVMwareの株式を処理できるため、それ以前にVMwareに関する何らかの動きがある可能性は低いとWSJは報じている。
Dell TechnologiesとVMwareは3月、新型コロナウイルスのパンデミックを受けて、2021会計年度の業績見通しを撤回した。
Dellは米証券取引委員会(SEC)に提出した書類の中で、「現在、在宅勤務ソリューションへの関心が高まっており、グローバルサプライチェーンの活動も継続している。当社は流動性のポジションに自信を持っているが、世界的なCOVID-19のパンデミックが現会計年度の事業運営や財務成績、業績に及ぼす悪影響の規模を予測することはできない」とした。
その1カ月前、Dellは2020年度第4四半期決算を発表。売上高は前年同期比1%増の240億ドル、利益は4億1600万ドルだった。通年の売上高は前年比2%増の922億ドル、純利益は55億ドルだった。
EMCの買収を完了するため、Dellは多額の資金を借り入れた。2020年度終了時点で、同社は443億ドルの長期借入金を報告している。
VMwareは2月に2020年度第4四半期決算を発表した。通年の売上高は12%増えて100億ドルを突破し、非GAAPベースの純利益は26億6000万ドルを記録した。同社は第4四半期、1000万ドルを超える契約を過去最高の31件締結した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。