トレンドマイクロ、医療・大学向け「インシデント対応ボードゲーム」を無償提供

NO BUDGET

2020-09-02 08:36

 トレンドマイクロは、医療・大学の法人組織を対象にボードゲーム形式でセキュリティインシデント対応の訓練を行う教材「インシデント対応ボードゲーム」の「医療版」および「大学版」の同社サイトで無償提供を開始した。

 同社では「医療版」「大学版」、以前より提供している「金融版」を用いた3業種向けのボードゲーム演習を10月にオンラインで実施する予定だ。同社が2019年に、国内法人組織に所属する情報セキュリティの関与者向けに行った調査では、セキュリティインシデントによる重大被害発生率は、医療分野では30.6%、教育分野では33.3%といずれも3割を超えているという。

 今回新たに提供する「医療版」「大学版」ボードゲームは、同社がこれまで行った顧客提案やインシデント対応で培った業種特有のシステム環境に対する専門性をもとに、両業界の特性を踏まえて開発している。具体的には、一般的な企業とはシステム環境や考慮しなければならないリスクが異なる両業界向けに、ネットワーク分離されたHIS(病院情報システム)や外部組織との共同研究システムなどの業界特有の要素を踏まえて作成している。

「医療版」システム環境イメージ例(左)とイベントカード例(右)
「医療版」システム環境イメージ例(左)とイベントカード例(右)
「大学版」システム環境イメージ例(左)とイベントカード例(右)
「大学版」システム環境イメージ例(左)とイベントカード例(右)

 「医療版」は、国内最大の病院ネットワークで診療・臨床研究・教育研修を行う「独立行政法人 国立病院機構(NHO)」と共同で開発した。「大学版」は、「2019年度 文部科学省サイバーセキュリティ人材育成に関する研修」でのボードゲーム演習で、主催者・参加校から寄せられたフィードバックを踏まえて開発している。

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