Dell TechnologiesとFedEx、データセンターなどを手がけるSwitchは米国時間11月12日、マルチクラウドの能力をエッジ領域に拡大するためのネットワークなどの構築に向けた提携を発表した。
この提携は、エッジコンピューティングサイトが既存の不動産の資産内にどのようなかたちで収容されるかに焦点を当てた、初の具体的な取り組みの1つだ。筆者は1月、その可能性について書いている。Dell Technologiesの最高技術責任者(CTO)John Roese氏は、不動産の観点から見たエッジコンピューティングについて話題にしていたため、同社が関わっていることは意外ではない。
エッジコンピューティングや5Gの発展により、さまざまな場所でより分散化されたネットワークが実現されることになる。これらのポイントは既存の建築物に収容されることになるはずだ。Amazon Web Services(AWS)とVerizonが2019年に5Gとクラウド、エッジコンピューティングのユースケースで提携するという計画を概説したが、エッジコンピューティングが不動産の問題と結びついていることを示す事例の1つになった。
Dell、FedEx、Switchは、「エクサスケールのマルチクラウドエッジインフラストラクチャーサービス」を構築するとしている。このパートナーシップは、人工知能(AI)、機械学習、5Gなどの機能を活用し、各社の強みを組み合わせたものとなる。
- Switchはエッジのデータセンターを提供する。
- Dell Technologiesはクラウドインフラを提供する。
- FedExは敷地のネットワーク全体でエッジコンピューティングのハブを提供する。
最初のエッジコンピューティングハブは、テネシー州メンフィスに構築される。
SwitchはClass 4 EDGEデータセンターである「Switch MOD 15」を提供するとともに、同社の「PRIME」データセンター4カ所と接続する。このデータセンターのインフラには、Dell Technologiesのサーバー、ハイパーコンバージドインフラ、ストレージ、ネットワーキング製品が含まれる。Dellは、マネージドソリューションとしてクラウドソリューションとサービスを提供し、運用を支援する。FedExは不動産を提供し、建設とインフラの費用の一部に対応する。
FedExは、このエッジコンピューティングサービスの最初の利用者となるようだ。同社の拠点やサプライチェーン向けの低レイテンシーのコンピュートとしてこのサービスを使用する計画だ。
Roese氏は、3社は「よりローカルなクラウドベースの環境」を生み出せると述べた。FedExの最高情報責任者(CIO)Rob Carter氏は、このパートナーシップは「物理的な世界とデジタルの世界の交わる場所で」革新を実現するとしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。