IBMは米国時間1月21日、2020会計年度第4四半期決算(12月31日締め)を発表した。売上高は前年同期比で6%減となったが、2021年に再び成長に転じると予想している。
同社の決算報告は明暗入り混じるものとなった。売上高は前年同期比6%減の204億ドル、非GAAPベースの1株あたり利益は2.07ドル、GAAPベースの1株あたり利益は1.41ドルだった。
アナリストは売上高を206億7000万ドル、非GAAPベースの1株あたり利益を1.79ドルと予想していた。
クラウドの総売上高は前年同期比10%増の75億ドル、Red Hatの売上高も19%増加した。
通期では、売上高が前年比5%減の736億ドル、GAAPベースの1株あたり利益は6.13ドルだった。最高経営責任者(CEO)Arvind Krishna氏は、同社がハイブリッドクラウドと人工知能(AI)に注力して、前進したと述べている。
Krishna氏は、カンファレンスコールで次のように述べた
2021年は、当社が遂げた進展が業績に表れると確信している。とはいえ、右肩上がりで順調に軌道に乗るとは限らないことも承知している。顧客を取り巻く状況ゆえに、事業環境は依然として厳しいものとなっている。それが、直近の四半期に見て取れる。売上高は、通常の季節性にやや従わなかったが、堅調なフリーキャッシュフローで四半期を終えることができたのは、投資を促進できるという点で重要だ。当社の業績は、顧客がパンデミックの影響と、マクロ環境におけるより広範な不確実性への対処を強いられていることを反映している。
IBMは事態を好転できるかもしれない計画がある。同社が、「Amazon Web Services(AWS)」「Microsoft Azure」「Google Cloud」を横断するクラウド展開を管理できる企業を次々と買収している。
要するにIBMは、マルチクラウドの中立国のようになろうとしているようだ。同社はRed Hatとオープンソースを活用し、ハイブリッドクラウドを運用できるほか、新たに買収した資産でクラウド間をつなぐコンサルタントを手中に収めることになる。
IBMの最近の動きとしては、以下のようなものがある。
- クラウドのコンサルティングとマネージドサービスを提供するTaosの買収を発表。同社によると、Taosのプラットフォームにより、顧客は複数のプロバイダーの中から、最適なプロバイダーを選択できる。
- フィンランンドのクラウド管理サービスプロバイダーのNordcloudの買収を発表。同社は、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudの3つのクラウドプロバイダーから認証されている。
- Salesforceのコンサルティング会社7Summitsの買収を発表。