日本IBMは、Identity as a Service(IDaaS)の「IBM Security Verify」をIBM Cloudの東京リージョンで提供すると発表した。4月1日に開始する。ビジネスパートナーとともに販売を推進していく。
IBM Security Verifyはハイブリッドクラウド環境でのゼロトラストセキュリティを実現するIDaaSで、複雑化するシステム環境において利便性の高い利用環境を提供する。
新たなセキュリティインシデントが増加傾向にある中で、ゼロトラストセキュリティへの関心が高まっている。インシデントの影響を軽減できるよう、国内のユーザーであるシステム運用者やサービス利用者は、利便性の高いセキュリティ対策の強化が求めている。今回の提供によりクラウドサービスの拠点を国内に求める顧客の調達要件を満たすことが可能となる。
IBM Security Verifyは、モバイルを含む各種デバイスですぐに始められるシングルサインオン(SSO)、人工知能(AI)を活用したリスクベースの認証による多要素認証の機能、アダプティブアクセス機能(適応型アクセス制御)などを搭載している。セキュリティ強化に必要な多要素認証を状況に応じて最適なアクセス管理を提供し、IDガバナンスとIDの発行から削除までのライフサイクルに合わせた包括的な運用が可能だ。
具体的には、指紋や顔認証などの生体認証、TOTP(Time-based One-time Password)モバイルオーセンティケーター(Google authenticator、Microsoft authenticator)、メールやSMSでのワンタイムパスワードの発行、QRコードなどを用いたパスワードレス認証やGatewayを利用し、その他の多要素認証とも連携している。