大阪ガスは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として、都市ガス製造拠点の保全業務の効率化を目指す「保全業務プラットフォーム」を構築し、3月に本格稼動を開始した。
同プラットフォームにはIBMの自動化ソリューションである「IBM Blueworks Live」(Blueworks Live)と「IBM Cloud Pak for Business Automation」が活用されている。また予算管理・工程管理の改善については、ウェッブアイの統合プロジェクト管理ソリューション「PREGARE・工程's・Planow」を採用している。
保全業務プラットフォーム概要
大阪ガスでは、ベテラン社員のスキルやノウハウを整理し、大量の書類や個別の管理ソフトなどで管理していた業務プロセスを見直すことで、保全業務の効率化と最適化をめざしていた。
このプラットフォームでは、予算策定から年間の工程策定、仕様書発行・発注、詳細工程などの日々の工事調整、進捗報告、実績の管理に至る保全業務の各プロセスで発生する、あらゆる情報をシステムに集約して一元管理する。さらに経験の有無を問わず、誰でも業務を遂行できる標準的なワークフローを展開することで、保全業務の効率化と最適化を行う。
IBMのパブリッククラウドである[「IBM Cloud」で提供されるSaaSサービスのBlueworks Liveを活用することで、現場主体での新しい業務プロセスの作成を効率的にサポートできた。また作成した新業務プロセスを、Cloud Pak for Business Automationを用いたワークフローとしてハイブリッドクラウド環境下で実装・運用する体制とした。これにより大量の書類や個別の管理ファイルの作成や押印対応等を不要とする、ビジネスプロセスの自動化やワークスタイルの変革が可能となる。